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◆蛇足のあとがき


 ここまで物語にお付き合いいただきありがとうございました。


 2022/10/01。

 某公募に応募してみようと思い立ち、全面的に推敲と校正をやり直しました。

 見直すとやはり、過去の自分の文章は稚拙に感じたのでネットに上げたものもアップし直した次第です。

 構成が変わるような大幅な改稿は行っていません。

 ただ、このサイトに上げてあった≪最後の夢≫のエピソードだけは、元原稿からコピペするときのミスでおかしなことになっていたので、もしも昔のバージョンをお読みだったかたは、その前後の部分だけでも読み返していただければ幸いに思います(一番肝の箇所で痛恨のミスをしていることに半年以上も気付かないままで、本当に申し訳ありませんでした)。



 それと、この場を借りて、お話の中で片付いていない問題を解説しておこうと思います。

 裏設定というやつです。



『全国で頻発していた他の予知夢はどうなったのか』問題


 実はこのお話は、自分の中では、もっと大きな構想のある物語の、一部を切り取ったスピンオフ作品的な位置付けでして。佐野たちが謎の頭痛のような揺れを感じたのと同じタイミングで、掲示板に書かれていたような超常現象が、実際に全国規模で起きている、という裏設定があります(地域ごとに、モザイク状に様々な現象が発生中)。

 全国で無数に起きている未曾有の事態の中の一例として、佐野たちの場合はどうやってそれを乗り越えたのか、というのが、この「予知夢的症例」という建て付けになっています。


 モヤゾンビを見事完封できたとして、閉鎖空間っぽい学校の敷地から彼らは外に出られるのか、という問題も片付いていないと思いますが、それも今回のお話のテーマではなかったので描写は省きました。

 異なる超常現象同士が干渉しないように、壁のようなものを作り上げているイメージです。

 後日、その問題の解決は、したりしなかったりしますが、そのくだりをやり出すと話が取っ散らかるので、このお話を成立させるのに十分と思われるだけ情報を出した感じです。



 壮大な謎解きを期待して読まれていた方がいたとすると、肩透かしであり、期待外れの結末であったかもしれません。もしそうであれば、本当にすみません。読み手に期待させるベクトルをコントロールできなかった筆者の力量不足です。


 ただ、少し言い訳をさせていただくと、筆者はこの物語の骨子のテーマを、『限られた情報しかない中でどうやって最善を選んで生き残るのか』であると捉えています。

 なので、主人公たち目線では分からないことがあるのは当然で、筆者的にはこの一篇で完全に完結したお話だと思っています。

 作中で磯部にも言わせましたが、最後に都合良く、何もかも全て説明されるのは物語の中だけ。

 普通の人間が、〈分からない〉という不安や恐怖の中で、それにどう立ち向かっていくのか、という部分に共感を覚え、ハラハラしていただけたのなら、それはこの作品にとっての本懐であります。



 叶うのであれば、最後まで読まれた皆様お一人お一人にとって、本作がどのような物語に映ったのか、感想欄等でお聞かせ願えましたら幸いです。


 最後に改めて。筆者の長い空想にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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