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人間に向いてない。

作者: 毛粟健

書き捨ての文章どもです。

朝日の日差しを目に浴びて、午前九時頃、最悪の気分で目を覚ます。

日差しが憎い。お前がいなければもっと長く、ずっと寝ていられたのに。


退化した目に、シリコン製だか、ハイドロゲル素材だかで作られているらしい薄い膜を張り付ける。


めんどくさい。


その後何かをするでもなく、右手に持った薄い板に映る他人の人生を眺める。

楽しい。その時だけは自分以外の誰かに集中できる。


それから少しして、思い出したように歯を磨く。

朝の食事の前に歯を磨くのが癖になっている。

昔、誰かにそれをバカにされたような記憶があるけど、今そいつはどうしてるだろうか。

どうでもいい。


朝の食事は喉を通らないので、冷蔵庫に並んでいる牛乳から、まだ未開封のものを選んで飲む。おいしい。新鮮な搾りたての味だ。飲んだこと無いけど。


疲れた。もう寝たい。


でも世間は労働、または勤勉とか言うのをしなければ、存在する事すら許してくれないらしい。


言われたからには労働してやろうと思ったけど、面接とかいうやつが邪魔だ。

労働者がほかに間に合ってるなら最初から募集するな。


とにかく、お金というやつがないのでやりたいことも、やらなければいけないこともできない。

面接には相応のしっかりした服がいるらしい。

普通に持ってない。買う金も買いに行く気力もない。


人間として生きるのに向いていない。

飼い犬になりたい。

出された食べ物を食べて、言われた事をするだけでいい。

でも飼い猫ならもっといい。


寝床でそんなことを考えながらぼんやり天井を眺めていたらもう夕方だ。


今日も一日頑張ったな。

明日目覚めたら愛玩動物になってないかな。

これを読んだところでなんの経験も得られない、なんの感動も生まれない。

そんな無価値の文字列を目指しました。

ここで時間を無駄に消費して頂いたことに感謝。


努力を積み重ねた結果、何か偉大な事を為すかもしれない、そんなあなたの足を引っ張ることができたのなら何よりです。

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