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夜空に吠えない

作者: 寿々喜 節句

夜空を見上げる。

仕事帰りの駐車場には私以外誰もいない。

風が吹き髪が揺れる。

何も思わない。

ただ暗い夜の空を見ているだけ。

星がきれいとも思わない。

ただ見上げるだけ。

月が美しいとも思わない。

ただ立ち尽くすだけ。


不意に生きていると感じた。

たぶん久しぶりに夜空を見上げたからかもしれない。

いいことだなと思った。

健康にいいとか、心にいいとかじゃない。

生き物としていいことだと思った。

この瞬間だけは、野生動物になれるような気がした。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 生き物の鼓動の高鳴りを感じます。別の地点へはこっから動いたりするのでしょうか。
[良い点] 帰りの空が夜空になるほど働いて、ふと見上げた空。 きれいだとも美しいだとも感じられないほど、疲れた心が。 ふいに生きている。 そう感じたことを、いいことだと思えた。 そこに、余裕がなかった…
2021/09/03 12:36 退会済み
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