キーンの見る夢らしい。
更新です!気まぐれですいません!でも、これから頻度を上げていこうと思います。あ、あと、Twitterも始めました。色々よろしくお願いします!
「兄さん!頑張って!早く上がって!」
「…くっ…!もう…無理だ…!…早く…早く手を離すんだ…!」
「そんなの……出来るわけないでしょ!!」
「…すまない…許してくれ……。」
彼は詠唱を始め、やがて俯きながら呟いた。
「……ブロックショット…。」
小さな石が勢いよく掴んでいる手に当たった。
「痛っ…あっ!」
彼の手は離れ、谷底に落ちていった。
「兄さぁーーん!!!」
「……すまない…すまない…。」
「……キーン……。」
「…ン教……キー…教授……キーン教授!」
「んぁ!?」
キーンが目を覚ますとユンが笑顔な怒りでこちらを見ていた。
「もうお昼ですよ!今日は久々の休みだからって、寝すぎですよ。」
キーンはユンの方をじっと見つめた。
「な、なんですか…?」
「いや、今日はいつもみたいに怒らないのかって思って…。」
「そういう日もありますよ…。それより、またうなされてましたよ。」
「あー…そうか…。」
「ほんと…どんな夢を見てるんですか。」
「ユン君に執拗にキスを迫られる夢かな。」
今度はしっかり殴られた。
「まったく…私は今日予定があるので、もう行きますね。」
「ふーん…行ってらっしゃーい。」
ユンが研究所を出た後キーンはしばらくベッドを座り込んでいた。
「…兄さん……。」
最後まで読んでくださいありがとうございました〜!ついに一章『兄弟喧嘩』始まりました!これからもどうぞよろしくお願いいたします!