結構いい生活らしい。
更新しました〜!今回は少し長いですがよろしくお願いします!
2週間後、俺はまた研究所にいた。
「よし、じゃあ今日も始めようか。」
キーンがいつもの場所に座る。
「今日は生み出せる武器の数を調べてみよう。それじゃあこの国の軍で使っている鉄製の剣をいくつ出せるかやってみてくれ。」
俺は言われた通り剣を次々作り出していった。だが、
「はぁ…はぁ…。」
10個を過ぎた辺りから息が切れてきた。
「よし、もうそろそろ限界だろう、今日はこの辺にしておこう。」
「はぁ……分かりました…。」
この2週間、俺たちはほぼ毎日実験を繰り返した。
分かったことは俺が元いた世界でも、この異世界でも、実在するものでなければ作り出せないこと。それのイメージがハッキリしていること。前に作ったナイフは同じ形状のものがゲームだけではなく、現実に存在していたから作り出すことが出来た。
作った武器は周りの魔力を吸収しながら存在し続けているので、1度作れば半永久的に残り続ける。また、大きい武器や、ランクの高い武器はその分作る時も残っている時も多くの魔力を消費する。
前にランクの高い武器を作り出したら、魔力が足りなくて倒れたこともあった。
そして今回、今はどれくらいの数作れるのかの実験をし、20個くらいだということが分かった。キーンいわく、レベルが上がったり何度も使ったりしているうちにもっと使いこなせるようになるだろうとの事だった。
そして俺は今そこそこの豪邸に住んでいる。
というのも、スキル実験の報酬に加え、俺の『武器商人』スキルが、国の役にかなり立っているかららしい。俺の作り出した武器を国王軍で使っているという。そのお礼にと家を貰え、お金にも困らないようにしてくれている。
カリンも毎日様子を見に来てくれて、ついでに武器を持って行ってくれる。
ユンはキーンがちゃんと毎日研究している事を珍しがり、天変地異を恐れている。それと同時にユンには時間が出来たので、個人の研究も捗っているらしい。何をしているかは
「言ったらつまらないですから…できた時のお楽しみで!」
と、教えてはくれなかった。
非常に充実している。働いた後の飯がこんなに美味しいなんて…。毎日楽しい生活を送っていた。
あんなことが起きるまでは……
最後まで読んでくださいありがとうございました〜!何だか不穏な空気ですね…。次回もよろしくお願いします!