スキル実験らしい。
最新話更新!
急に寒くなって風邪気味。
研究所の奥に進むと、大きなガラスのある部屋に着いた。
「ここは?」
「スキル発動実験室です。」
ユンはまたも怪しい笑顔で答えた。
「ここで新しいスキルや技の実験をしてるんだよ。」
いつの間にかキーンが戻っていた。
「居たんですね。まーどーでもいいですが。フブキさん、では入ってください。」
キーンは明らかに凹んでいる。ガラスの奥の部屋に入ると、スピーカーからユンの声が聞こえた。
「フブキさん、この部屋はスキルによって壁や床が強化されています。思う存分使って見てください。」
俺は静かに頷くと、
「…ステータスオープン…。」
――――――――――――
二宮 風吹
レベル―1
職業―無し
スキル―異世界者Lv2
武器商人Lv1
――――――――――――
俺は『武器商人』の文字に触れた。
――――――――――――
武器商人Lv1
想像した武器を生成する。
生成された武器は
周囲に魔力がある限り
存在し続ける。
――――――――――――
俺は何となくゲームに出てきた様なナイフを想像した。すると、横に空間の歪みが発生した。
「ふぅん、なるほどぉ。」
キーンは鋭い目付きで腕を組みながら見ている。俺は歪みに手を入れた。すると、カツっと何かに当たる感触がした。それを掴み、取り出した。
「お、おぉ…これは…ナイフ…!」
触った感じはとても頑丈そうだ。刃もしっかり尖っている。
「フブキ君、それが君のスキルかい?」
「えっと、多分…。」
「そうか、分かった。安全そうだったらこっちに来てくれ。」
俺はまだ夢見心地のまま立ち尽くしていた。
最後まで読んでくださいありがとうございました!
やっとスキルを使えた…!
ではまた次回の話で会いましょ〜!