地下の空間らしい。
最新話更新です!早速彼らは地下へと歩きだします…。是非最後までお読みください!
次の日、俺たちは現場に向かった。大きく崩れた瓦礫の山の裏に、地下へと続く階段があった。その階段は城が建っていた時はドアも何も無い、壁に囲まれた部屋にあり、降りることはおろか、部屋に入ることすら出来なくなっていた。
「なぁ、皆、これどう思う。」
キーンが階段を覗き込みながら言った。
「どうって?」
ユンが答えた。
「おかしくないかい?こんな部屋作るなんて何か隠してるとしか思えないだろ。でもほんとに隠すならこんな城には作らない。ここじゃなきゃいけない理由があったとしか思えないんだ。」
確かに何かを隠すにしても異様だ。すると、ヘラグが話し出した。
「だけど、ここでいくら考えても分からない。行ってみよう。調査に行った人によれば、下に空間が広がっているらしいからね。」
それを聞いた俺たちは1列になり、ゆっくりと階段を降りていった。
荒削りな岩の壁はかなりの時間の経過が感じられた。明かりは全くないので、キーンの炎の魔法で明かりを確保した。数分降り続けると、その階段の終わりが見えた。
「ここが…言ってた広場か…。」
広場は綺麗な円形で、天井は三角錐の形をしていた。階段の時とは違い、壁もなめらかに磨かれている。
「なんでしょう、すごく恐ろしいオーラを感じます。」
カリンは少し怯えた感じで言った。彼女の言う通り、不気味な雰囲気と、魔力のオーラが感じられた。しかし、特に何も見当たらない。
「でも、何も無いですね。キーン教授、少し炎を大きく出来ますか?」
「ん?あぁ。」
炎が大きくなると、赤い光もゆらゆらと広い範囲を照らしだした。
「あ、あれはなんでしょう?」
俺は階段の対角線上を指さした。そこには南京錠の付いたドアが存在した。
最後まで読んで下さりありがとうございました!あのドアは一体…そして奥には何が?是非次回もお読みください!




