3人でお茶会らしい。
最新話更新です!今回は平和的(?)な回です。フブキのスキル『武器の扱い』についても新しい情報が…。是非最後までお読みください!
俺は今日もまた研究所にいた。『武器の扱い』の扱いになれるため、スキル発動実験室にずっとこもっていた。
「ふぅ、何となく分かってきたぞ。」
「フブキくーん!そろそろ休憩にしようか。ユン君が紅茶を入れてくれたよ。」
「はい、分かりました!」
俺は剣を歪みに戻した。要らない武器は元に戻せることにも最近気がついた。
「それでフブキ君…訓練の成果はどうだい?何か分かった?」
「はい、『武器の扱い』のスキルは、オーナーを俺に設定すれば自由に扱えるみたいで…でも離れすぎると力が弱くなって上手く扱えませんでした。あ、あと、恐らく剣を押すよりも引く方が力が強くなってると思います。」
俺たちは研究所の隅にあるテーブルに座った。
「なるほど。距離が離れることによって力が弱くなるっていうのは、他のスキルでもある事だね。魔力が他のことに使われたり、空気中に散らばったりするから、効果は薄くなるんだよね。」
ユンが奥から紅茶を持って来て、俺とキーンの前に置き、彼女も椅子に座った。
「でも、遠距離魔法の効果を高めたりするスキルもあって、そういうのは魔力の拡散を防ぐ効果があるんだ。」
ユンの入れてくれた紅茶をゆっくりと啜った。今まで紅茶をちゃんと飲んだことが無かったが落ち着く味だな。
「そうなんですね。そういえば、キーンさんの『魔力可視化』は距離とか関係あるんですか?」
「そうだねぇ…目で見てだからあんまり分かんないんだよね。でも、視力に関係はあると思うよ。そもそもが見えなきゃ、魔力は見えないから。」
キーンとユンが同時に紅茶を啜った。すると、
「ブフッ!」
突然キーンが吹き出した。
「え?キーンさん!?どうしたんですか?」
「…に…苦い…。」
「…え?」
俺はそっとユンの方を見ると、すん、とした表情をしていた。
「朝の仕返しですよ。」
「いや、あれは、ちょっとした出来心っていうか…。」
何があったのかは知らないが、この2人の関係はやっぱり羨ましく思えた。
最後まで読んで下さりありがとうございました!2人の関係は分からないですね。是非次回もお読みください!




