力の扱いらしい。
最新話更新です!新たなことに気が付きます。是非最後までお読みください!
バーバリアンは何が起こったのか分からないという表情を見せた。その時に俺は気づいた。バーバリアンの持っている剣を『武器の扱い』で止めている事に。
「助…かった…。」
息も詰まるこの状況に俺は1歩後ろに下がった。
「フブキさん!気を抜くな!」
そうだ、まだだ。トドメを刺さないと!武器を取らないと!
―ガァァァー!―
突然バーバリアンが叫び声を上げた。それと同時にバーバリアンの胸の辺りから何かが飛び出してきた。
「うわっ!」
俺はその何かを避けようと咄嗟に手を出したが、予想に反して何かは俺の手に納まった。
「…え?」
見るとベッタリとバーバリアンの血が付いたナイフが俺の手に握られていた。
「これ…俺のナイフ…。」
バーバリアンはゆっくりとその場に倒れた。どうやらこのナイフがバーバリアンの体を貫いたようだが…ナイフはさっき地面に落ちたはずでは。
「フブキさん…今地面に落ちてたナイフが飛んでたけど、君のスキルかい?」
へ?ナイフが?まさか『武器の扱い』のスキルか?でもあれは武器を止めるだけじゃ…?もしかしたら…。俺はナイフを空中に投げた。
「やっぱり!ナイフを動かせる!でもなんで…レベルは変わってないのに?」
まだ分からないことだらけだ。動かせるのは嬉しいけど、原理が分からない。バーバリアンの持っていた剣を動かそうとしても動かない。
「……オーナー操作。」
バーバリアンの剣のオーナーを俺に変えた。
「お、おぉ!動かせる!やっぱりオーナーを俺にすれば動かせるようになるのか!」
1人でテンション上がっていると、
「フブキ…さん?どうしました?」
ヘラグは少し嫌な顔を見せた。そりゃそうだ。血まみれのナイフやモンスターの持っていた剣を振り回していたのだから。
「へ?あ、あぁ、えっと、スキルがね、使いこなせるようになって嬉しくて。」
何とか誤魔化したが、しばらくは変人扱いされるかもしれない。
最後まで読んで下さりありがとうございました!フブキは力の使い方を知る代わりに変人認定されました…是非次回もお読みください!




