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感情が乱れるそうだ。

最新話更新です!今回はとてもとても重要な回です。是非最後までお読みください!

 あれから3日が経った。魔族軍は完全に撤退し、防衛線も縮小された。あの後、カリン達がやってきて傷ついた兵士たちの治療をしてくれた。城はまだ崩れる可能性があるため、しばらく放置されることになった。そして、複数の兵士やキーンは戦死。その事実はどうしても揺らがなかった。


 俺は研究所にいた。今回の戦いで使ったスキルの確認等をしていたが、どうしてもユンが気になった。彼女はずっと机に向かっていたが、作業は全く進んでいないように見えた。


 「ユンさん、大丈夫…?」


 「はい…ただ、やっぱり信じられなくて…。」


あれ以来ユンは明らかに口数が減った。それもそうだ。いつもユンはキーンにきつく当たっているが、誰よりもキーンを信頼しているし、キーンに信頼されているはずだ。ただの研究仲間という訳ではないだろう。


 「私…結局…最後まで素直になれなかった…。」


とても重い空気が立ち込めていた。この感じはきっとしばらく続くだろう。彼女が立ち直るにはかなりの時間がかかる。それまでは平穏な日々が続いてほしいと俺は切に願った。


 「今からでも素直になるのは遅くないよ?」


聞き覚えのある、半笑いの声が聞こえた。振り返るとそこにはあの時の…死んだはずのキーンがドアに寄りかかりながら微笑みかけていた。


 「キーン教授!!」


ユンはキーンに駆け寄り、抱きついた。


 「ちょっ、いきなり素直になり過ぎじゃないかい?」


キーンが笑顔でユンに笑いかけた。


 「ほんと、ユン君みたいな人が俺の助手で良かったよ。」


キーンは嬉しいような、優しいような目でユンを見つめた。ユンはまたも泣いていた。しかし、あの時のような冷たい涙ではないことは確かだった。

最後まで読んでくださりありがとうございました!彼はやはり生きていた…!しかしなぜ…?それはまた次回。是非次もお読みください!

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