スキルが手に入るそうだ。
第2話ですー!
是非最後まで読んでくださーいぃぃぃ!
「……え?」
目の前の状況が全く読み込めない。
「え、どういうこと?」
「はぁ…、とりあえず説明しますから…着いてきてください。」
「え?いやいや、待って待って!」
「いいから起きて!着いてきて!」
「は、はい!」
彼女の強引さに圧倒され、恐る恐るベッドから出た。
「歩きながら説明しますね。」
彼女の後ろをついて行きながら部屋を出た。廊下は広く、大理石で出来ていた。
「すげぇ…、豪華だ。」
語彙力を失うほど綺麗な作りだった。
「ここは国王様の城の中にある、異世界者保護施設です。」
「え?」
「あなたは元いた世界から、この現世に飛んで来たんですよ。」
「…ってことはここは……異世界…?」
「うーん、まあ、あなたからしたらそうなりますね。私からしたらこっちが元の世界ですが。」
暫く歩くと、彼女は何か思い出したかのように足を止め、こちらに振り返った。
「そういえば大事なことを聞き忘れてました!あなた、名前はなんて言うんですか?私はカリンと申します。これから長い付き合いになると思いますので、覚えてくださいね。」
「えっと…俺は風吹…二宮風吹って言います。」
「フブキさんですね!ではフブキさん、これから国王様に会いに行きます。くれぐれも失礼のないようにお願いしますね。」
「国王に?なぜ?」
「国王様は異世界の人の保護に力を入れてらっしゃるんです。なんでも、異世界の人は強くて変わったスキルを手にしやすいとかで…。とにかくお願いしますね!」
すると彼女は廊下の突き当たりにある、最も頑丈そうなドアに手を掛けた。
「失礼します!国王様!」
国王と思われるその男は部屋の真ん中で大きな椅子に腰掛けていた。
「おお、来たか。」
そう言うと彼は椅子から立ち上がり、長く伸びた真っ白の髭を撫でながら満面の笑みでこちらに歩いてきた。
「よくぞこられましたな、異世界の方!私はこのパラディール王国の王、パラウェルです。では、早速ですがスキルをお授け致しましょう。と言っても、どんなスキルかは分かりませんが…。さぁ、こちらへ。」
国王の歩いた先には水晶のような物の着いた謎の装置が置いてあった。
「この水晶に両手を置いてください。」
とりあえず言われた通りにしてみると、水晶の中心が光だし、煙が身体を包み込み、すぐに消えた。
「え、えっと…これでいいんすか?」
後ろでじっとみていたカリンが、ワクワクした表情で、
「それではフブキさん、『ステータスオープン』と言ってみてください!」
と言った。
え、まさか、あの異世界あるあるが本当に起きるのか…?半信半疑でそっとその言葉を口にした。
「…ステータスオープン…。」
目の前に四角い光が現れ、文字が現れた。
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二宮 風吹
レベル―1
職業―無し
スキル―異世界者Lv2
武器商人Lv1
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これが…俺のスキル…
読んで頂きありがとうございます!
不定期連載ですがよろしくお願いします!
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