キーンの秘策らしい。
最新話更新です!キーンは…ディルは…みんなはどうなるのでしょうか…!?是非最後までお読みください!
とてつもない破壊力を持つその技を放っている時、シンの目は充血していた。
「なんで…俺は…、弟を…!殺さなければいけないんだ…!!」
技を止めたシンはその場に倒れ込み、自分の作り出した瓦礫をじっと見つめた。すると、
【冥土の土産】
「っっ!?」
透明な球が直径10メートル程を包み込んだ。
「なんだ…これ…?」
そう言った瞬間、
―バァーーーン!!―
球の中をとてつもない爆発が起きた。
その爆発は、球の中全体を包み込み、だが球の外には決して出てこなかった。
爆発が鎮まると、空間には塵だけが残った。
遠くから見ていた俺とユンは絶句した。
「城が…崩れる…なにがあったんだ…!」
「キーン教授…ほんとに…勝手なんですから…。」
ユンはその場に座り込んだ。
「ほんと……ツイてない人ですね…。」
時は少し遡り…
「はぁ…はぁ…。」
膝をついたガリルの目の前にヘラグが立った。
「勝負はついたようだな…覚悟しろ!」
「………そうだな…、最後に1つ頼みがある。」
「…なんだ?」
ガリルは武器を捨て、ヘラグを見上げた。
「シンを…許してやってくれ…!!」
獣の目からは涙が流れ、その様子からヘラグは命乞いをしているわけでは無いと思った。
「あいつは…人間なんだ!だから、助けてやってくれ…!頼む!!」
ヘラグは武器を収め、その場を立ち去ろうとした。
「お、おい!どこへ行く!?俺を殺さないのか…?」
ヘラグは鼻で笑った。
「シンはお前の子供のようなものなんだろう。お前の子供を助けるために俺が何とかしよう。子供は、大人の戦いに首を突っ込むもんじゃない。それに…、子供の心配をする親を殺せる程、腐っては無い。」
ガリルはその場で頭を下げ、泣きながら大声でこう言った。
「ありがとう!!強き者よ!!」
ヘラグがその場を立ち去り、主戦場に戻ると、城が爆発していることに気がついた。
「なんだ…あれ!?」
誰もが予期していなかった事態に、状況が分かる者はいなかった。
最後まで読んでくださりありがとうございました!破滅的な状況に…皆が困惑しています…!是非次回もお読みください!