最終対決が始まるそうだ。
最新話更新です!激しさを増す戦いも、ついに終わりを迎えるのかも知れません…!
魔族軍が森を出ると国王軍は、今はもう使われず、廃れた城跡地に防衛線を張っていた。
「来たな…。兄さんもいるのか…。出来れば…来ないで欲しかったが、来たからには必ず俺がケリをつけてやる。」
キーンは魔族軍の軍勢を鋭い眼光で睨みつけた。
「キーン…お前には苦労をさせてしまったな…。だけど…昔と今は違う…!俺もお前も!だから、これが今の俺の答えだ!」
城跡地にはキーンの他に俺とユンとヘラグがいた。カリンは国王警護のためにパラウェルと傍にいるそうだ。
お互いに睨み合い、一触即発の状態がしばらく続いた。そしてその均衡は、1発の投石によって破れた。
「総員!全速前進!!」
ディルの掛け声と共に、魔族軍の軍勢が津波のように押し寄せてきた。
「武器商人…RPG!!」
俺はロケットランチャーを取り出した。
―バン!………バァーン!!―
打ち出された弾頭は、ディルの放った投石に当たり、バラバラに岩が崩れた。
「うわっ!」
割れた岩が魔族軍の頭上から落ちてきた。
「よし!キーンさんの作戦通りだ!」
数時間前、キーンは恐らくディルは最初に投石を仕掛けてくるだろうと予想していた。それに対抗出来る武器を用意できるかと聞かれたので、【異世界者】と【武器商人】スキルを合わせて使い、現世の武器を作り出した。
さすがにあの投石を止められると思っていなかったのか、ディルも、魔族達も混乱していたが、それだけでは怯ませきれず、すぐにまた攻めてきた。
「ふぅ…さすがにRPGを出したら魔力が持ってかれるな…。でも、まぁ…、ゲームの知識もたまには役に立つもんだ。」
城の2階から様子を見ていたが、既に城の入口付近ではかなり混沌とした状況だった。敵味方が入り交じっている。その中でも、ヘラグと、一際大きな、ある男が激しい戦いを見せていた…。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!最終決戦…!大変なことになってきました!次回もよろしくお願いいたします!