前線の様子らしい。
昨日は更新出来ずすみません!最新話更新です!少し短いですがよろしくお願いいたします!
同刻、前線では、戦いにも落ち着きが見え始めた。
「ヘラグさん!奴ら撤退するようです!追いますか?」
「いや、いい。こちらもかなり被害を受けた。体制を整えよう。それにあいつらもすぐには攻めて来れないだろう。」
ヘラグたち国王軍は魔族軍の撤退を待った。
「それにしても…あのガリルという男…かなりの強者だな。手こずりそうだ。」
「あいつがガラ地方の領主らしいです。」
「なるほど…強いはずだ。だが、領主自らとは…今回の戦いは大きくなりそうだ。」
魔族が撤退すると、ヘラグたちは防衛線を張った。
一方魔族陣営は森の中に撤退していた。
「…なかなか守りが固いな…。1度で攻めきれなかったか。内側から攻撃を仕掛けに行ったシンはもう帰って来たのか?」
「いえ…まだ…、ですが先程砂の狼煙が上がっていたので無事だと思われます。」
「そうか…なら良かった。」
ガリルは安心したように近くの切り株に座り込んだ。
シンは頭を抱えながら、切り株に座り込んだ。
「…はぁ…くそ…、あいつは…」
シンの頭を昔の景色が駆け巡った。
「あぁ!!頭が!」
しばらくすると、シンは静かに立ち上がった。
「………思い出した……。キーン……。」
シンの頬を一筋の涙が伝った。
「俺は…どうすれば…。」
記憶を取り戻した彼にとって、重すぎる現実が戦いの最中にのしかかった。
最後まで読んでくださりありがとうございました!彼はついに記憶を取り戻しましたね…。兄弟はこれからどうなるのでしょうか。次回もよろしくお願いいたします!