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ある少年の記憶らしい。

更新しました!いい感じに毎日更新出来てます!今回は過去のお話です。では本編どうぞ!

 目が覚めるとベッドに寝かされていた。


 「…起きたか…。全く…無理をしやがって…。」


そうか…。あの時1人で野草を取りに行って…それから…。


 「ゴブリンに襲われていた。直ぐに始末したが、お前の怪我は大きかったぞ。」


すると部屋に男が入ってきた。


 「ガリルさん、シンの怪我は?」


 「今は大丈夫だ。だが……」


部屋の空気が重苦しくなった。


 「シン…お前の怪我は深く、普通の治療や魔法だけでは治せそうになかった。だから、俺の血を使った。つまり…お前はこれから魔族として生きていくしか無くなった…。」


シンはすぐにその言葉の意味を理解した。


魔族は人間に比べて治癒能力が高い。そしてその血を体内に入れることによって魔族に近い治癒能力や身体能力を手に入れることが出来る。しかし、人間はそれをしようとはしない。なぜかと言うと、魔族の血には絶対服従の魔法が何百、何千年も受け継がれているからだ。つまり、その血を体に宿す者は魔王の命令には絶対に従わなければならない。


だが、シンは何も思わなかった。それだけ獣…いや、ガリルのことを信頼していた。もはや実の親と同等に見ていた。怪我を負い、記憶を失っていた子供を助け、シンという名前までつけてくれた。それだけのことをしてくれたガリルの血が体を流れていると思うとむしろ、本当の家族になれた気がした。


 「ありがとう…ガリル…!助けてくれて…!」


 「何を言っている。子を助けるのは親として当然だろう。だが、人間達に返してやることは…」


 「いいんだよ!これからは魔族として…ガリルの子供として生きていくよ!」


 「……そうか…。」


シンはガリルに満面の笑みを見せた。


 「うん!!」


ガリルは照れくさそうにそっぽを向いていたが、シンが眠るまでその日はずっと傍で見守っていた………。

最後まで読んでくださいありがとうございました〜!人間と魔族の物語…一体シンは何者なんでしょうか…、そしてついに次回フブキも戦闘に…?是非次もお読みください!

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