異世界に来たようだ。
連載スタートです!
これからどうぞよろしくお願いします〜!
「よぉし、まーたオールキルだ!」
俺はヘッドホンを外し、椅子に持たれながら伸びをした。これで本日15連勝。今日は一段と調子がいい。
毎日ゲーム三昧で、最近はロクに外にも出ていない。
「飯にするか。」
俺の名前は、二宮 風吹。一応一人暮らしをしているが2週間前にバイトをやめたばかりだ。
(これからどうすっかなぁ。)
そんなことを考えながらカップラーメンにお湯を注ぐ。すると、
「うわっ、あっちぃー!」
カップラーメンの容器の縁にお湯が当たってこぼれたらしい。俺は椅子から転げ落ち、またすぐ立ち上がり台所へ走り出した。床にお湯がこぼれているのにも気付かず。水…いや、お湯だまりに足を入れると、その熱さに驚き足がもつれた。
(あ、やば…)
そのまま本棚に頭を勢いよくぶつけ、意識を失った…。
どのくらい経っただろうか。見当もつかないほど深い眠りだった。
目が覚めると俺は、見知らぬ部屋の見知らぬベッドに横たわっていた。寝心地は俺のベッドよりもいい。
暫くぼーっとしていると、ドアの向こうからカツカツと足音が聞こえた。
「なんだ…どうすればいいんだ…。」
訳も分からず俺はベッドに潜り込んだ。足音が近づいてくる。心臓の音が全身に響き渡った。息を殺して足音が近づいてくるのをただ待っているしか無かった。
ドアが開いた。一瞬止まった足音はすぐになり始め、俺の真横で完全に止まった。
「起きてますよね?」
女の人の声だ。それに寝たフリもバレている。
俺はそっと布団から顔を出した。
「やっぱり起きてたじゃないですかぁ!」
目の前には少し怒った顔でこちらを見てくる可愛らしい女の子が立っていた。
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