魔女界‐4
ハロウィン当日の、夜5時になると、魔法学校の校舎に近い、校庭の場所に、高さが1mある台が、用意され、その上には、女王様が座る椅子と、端の方に、マイクスタンドが、用意されていた。
それから30分程経つと、校庭に描かれている魔方陣の上には、ランクが青‐0以上の魔女達、つまり、青色、藍色、紫色、黒色のとんがり帽子に金色の星の形をしたバッチを、1個、2個、3個、4個、5個つけている魔女達と、バッチをつけていない魔女達が、たくさんいた。魔方陣の外側には、まだ人間界に行くことのできない魔女達が、集まってきている。
魔方陣の端の方にいた、ランクが黒‐5で、エメラルドが1粒、ついているネックレスをした魔女は、ランクが緑‐5、黄‐5、橙‐5、赤‐5、白‐5の魔女達が、いる事に気が付いた。
「お前達、見送りに来てくれたのか?」
「はい! それと、再度お願いに来ました」
「ありがとう。お菓子の事は忘れないから、大丈夫だ」
「何か、約束でもしたのか?」
ランクが黒‐5で、イエローサファイアが、1粒ついているネックレスをしている魔女が、ランクが黒‐5で、エメラルドが1粒つけている魔女に、話かけた。
「去年、人間界のお菓子を食べ損ねたから、今年こそ、絶対、食べたいからと、たくさんお菓子を集めてきてと、頼まれたんだ」
「そうだったのか。1人じゃあ、大変だろうから、私達も手伝う」
ランクが黒‐5で、イエローサファイアが、1粒ついている、ネックレスをしている魔女の、周りにいたランクが黒‐5で、ダイヤモンド、ピンクサファイア、マンダリンガーネットを、それぞれ1粒、ついているネックレスを、している魔女達に、そう聞くと、周りにいた魔女達が頷いた。
「ありがとう、助かる」
「先生方、ありがとうございます」
『あ~テステス。マイクのテスト中。本日は曇天なり』
台の上にある、マイクスタンドの所で、ランクが黒‐5で、ブラックダイヤモンドが、2粒ついている魔女が、マイクのテストを始めた。
「! もう少しで、女王様のお話が始まる。お前達は、魔方陣から離れて、他の見送りに来た魔女達がいる所まで下がり、片手、片膝を地面につけ、頭を下げていろ。頭をあげなさいと、言われても上げるなよ」
「はい!」
ランクが緑‐5、黄‐5、橙‐5、赤‐5、白‐5の魔女達は、ランクが黒‐5で、エメラルドが、1粒ついているネックレスをつけた魔女が、言った通りにした。
『女王様が、いらして下さいました。女王様から、お話がございます。女王様、お願い致します』
女王様は、頭にティアラをつけ、マキシム丈の淡い虹色のワンピースを着ていて、ガラス製の高さが5cmぐらいのハイヒールをはいている。女王様は、マイクを受け取ると、ゆっくりと話始めた。
『頭をあおげなさい。今年も、ハロウィンがやって来ましたね。人間達が、何か、困っていたら必ず、魔法を使って、助けてお上げなさい。お礼に貰えるお菓子の数で、貴女達のランクアップの数が、決まるのです。がんばりなさい。それと、人間界にまだ行けない魔女達の為に、お菓子を貰ってくるランクが黒‐5の魔女達よ。今年も、楽しみにしています。それでは気を付けて、行ってくるのですよ』
女王様からマイクを受け取ると、ランクが黒‐5で、ブラックダイヤモンドが、2粒ついている魔女が『女王様、ありがとうございます』と、言うと女王様は、椅子に腰かけた。
『では、いよいよ、進級試験が、始まります。皆様、お気をつけて、行ってらっしゃいませ!』
ランクが黒‐5で、ブラックダイヤモンドが、2粒ついている魔女が、そう言うと、魔方陣を覆っていた薄い青色のベールが消え、魔方陣が発動し、ランクが青‐0以上の魔女達が、人間界へ旅立って行った。
読んで頂きありがとうございました。