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ハロウィンのお菓子  作者: 知美
魔女界
3/15

魔女界‐3

 ハロウィンの1週間前になると、魔法学校の校庭には、黒色のとんがり帽子に、金色の星の形をしたバッチを、5つつけたものを被って、黒いワンピースを着て、黒いブーツをはいている魔女が9人いて、話をしていた。

「あとは、去年、魔法学校を首席で卒業してランクが青‐0になった魔女さんが、来ればいいだけね」

「そう。あっ、来た」

 ランクが青‐0の魔女は、校庭に下り立つと、箒を持ったまま、黒色のとんがり帽子を被った、魔女の所に、急いで走って行った。

「遅くなってすみません!」

「大丈夫よ。魔方陣を描くのが楽しみで、早く、目が覚めて、早く、来過ぎただけだから」

「毎年そうらしい。ランクが黒‐5の魔女は、魔方陣を描くのが楽しみで、早く目が覚め、ランクが青‐0の魔女は、緊張で、前の晩眠れない、という噂を聞いている」

「それより、10人集まったわね。早速、半径3mぐらいのガイドラインを、描いてちょうだい」

「はい」

 ランクが青‐0の魔女は、手にしていた箒にまたがり、上空に向かって飛んで行った。魔法学校の校庭が、すべて見渡せる高さまで行くと、そこで止まり、指を1回鳴らし、杖を、出現させた。その杖を持ち、半径10cmの円を空中に描いた。その円の中心に、杖の先をあて、腕を真上にゆっくり振り上げると、空中に描かれた円も、真上に、移動した。

「魔女様方、いきます」

「お願いね」

 ランクが青‐0の魔女は、勢いよく、腕を下に振り下ろすと、空中に描かれていた円が、校庭に向かって行きながら、だんだんと大きくなり、地上に着くころには、半径3mの円に、なっていた。

「ありがとう。今度は、魔方陣を描く、お手伝いを、お願いね」

「はい、わかりました」

 ランクが青‐0の魔女が、急いで地上に行くと、ランクが黒‐5の魔女が、ランクが青‐0の魔女に、幾何学模様が描かれた紙を、渡した。

「この通りに、描いてね」

「はい、わかりました」

 その紙に描いてある様に、地面に幾何学模様を描き始めて、10分程経つと、漸く、書き終わった様で、ランクが青‐0の魔女が、周りを見渡すと、ランクが黒‐5の魔女達は、既に、書き終わった様で、談笑していた。

「魔女様方、遅くなって申し訳ありません。描き終わりました」

「大丈夫よ。お疲れ様でした」

「ありがとうございます」

「あとは、魔方陣の上に、保護魔法をかければ、いいだけね」

「見ていても、いいでしょうか?」

「あら、勉強熱心ね」

「去年の子も、そうだった」

「元気にしてるかしら?」

「大丈夫だ。ランクは青‐0のままだが、魔法学校を首席で卒業した魔女だ」

「そうね、新人さん、初めて人間界に行けるからって、浮かれすぎないでね」

「はい」

 ランクが黒‐5の魔女達は、魔方陣の外側に、等間隔に立つと、何か呟きながら、杖の先を魔方陣の中心に向けると、魔方陣の中心から、薄い青色のベールに、覆われ始めた。杖先が、ゆっくりと魔方陣の外側まで来ると、薄い青色のベールが、先程描いた、魔方陣を、すべて覆った。

「これで仕事完了ね。解散」

「魔女様方、ありがとうございました」

「いいのよ」

読んで頂きありがとうございました。

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