魔女界‐1
魔法学校の校庭の上空には、白色、赤色、黄色、橙色、緑色のとんがり帽子に、金色の星の形をしたバッチを、5つつけた物を被り、黒いワンピースを着て、黒いブーツをはいている、5人の魔女達が、箒にまたがって、浮いている。その5人の中で、緑色のとんがり帽子を被っている魔女が、話始めた。
「あと2週間で、待ちに待った、ハロウィンがやってくる。ランクが青‐0以上の魔女様達は、人間界に行けるけど、私達は、まだ、人間界に行くことができない……。でも、私達の為に、お菓子を分けてくれる魔女様のおかげで、人間界のお菓子が食べられるよ」
それを聞いた白色、赤色、黄色、橙色のとんがり帽子を被った魔女達が、首を縦に、何回も振った。
「去年、食べ損ねちゃったものね。すっごく、おいしいらしいわ」
橙色のとんがり帽子を被った魔女が、言った。
「そうよ。だから、今年こそは、絶対食べたい! 確実に食べたい! そのためには……」
緑色のとんがり帽子を被った魔女が、喋っている時に、白色のとんがり帽子を被った魔女が「はい、はい、はい、はい!」と、私に喋らせてほしいという様子で、手をあげている。それを見た、緑色のとんがり帽子を被った魔女は「どうぞ」と、いい白色のとんがり帽子を被った魔女に、喋らせてあげた。
「ランクが黒‐5の魔女様達に、頼む事が出来れば、確実に、食べられます。私達のお願いを聞いてくれそうな魔女様は、ランクが黒‐5の学校の先生だと、思います!」
「そうよ! だから、これから先生達に、頼みに行きましょう。この時間なら、多分、休憩室に、私のクラスの先生が、いるはずよ。先生ー!」
緑色のとんがり帽子を被った魔女は、勢いよく、休憩室がある校舎へ向かって、叫びながら、飛んで行った。白色、赤色、黄色、橙色のとんがり帽子を被った魔女達は「速いし、ここから叫んでも、聞こえないよ……」と、呟いた後、緑色のとんがり帽子を被った魔女を、追いかけて行った。
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