初陣 河内・岩倉の戦い 後
1480年文明12年 12月大晦日 早朝 丹羽郡 岩倉城
朝日が登りはじめ澄んだ空気にほのかに暖かな陽光を受けながら五条川を進んだ。途中で夜陰に紛れ葦原にて小隊毎に警戒しなから分散して大休止なども取った。少々仮眠を取ったとて成長期真っ只中の自分からしたら自分で決めたことと言えども辛いものがある…暫く出陣はやめようかな…
下り始め幾分か進むと館と櫓がある所が見え始めた。どうやら到着したようだ。岩倉城は我々が下ってきた五条川を東に持ち、四方を堀をめぐらした上に更にその内側にも四方に堀がある城だ。南に武家屋敷を構え廓化しつつ南西、北西と東側南北に虎口を設け南に大手門、北に搦手門を要する。また、二の丸となる廓とその内側に館がある本丸からなる輪郭式の城郭である。
そもそもこの岩倉城は南に我ら大和守家を仮想敵としている為、南に防御が厚くなるように武家屋敷を構え、大手門を要している。しかし、我々は城の北から流れる五条川を下ってきた。ゆえに搦手門から直進して直ぐに本丸へと突入できる陣取りである。
よってこの城の攻略は至って単純に某歴史ゲームよろしく開発した【小筒】以ってして城門爆破からの一気呵成になだれ込み爆破散らし本丸を制する予定である。
五条川から城の際まで進んだ。どうやら後方であり早朝であるせいか敵も搦手門付近にはいないようだ。そうして、隠密に門に近づき【小筒】を門の前に埋め導火線に火を付けた。
暫くすると辺りに轟音が鳴り響き粉塵と共に冠木門型の搦手門は木っ端微塵となったそれと同時に我々は吶喊した。
敵は突然のことに呆け混乱したようで近くにいた少数の敵を迅速に突き刺し背を向ければ直ちに斬りつけながら本丸へと向った。
本丸は幸いにも開け放たれおり【小筒】を迅速に四方に埋設し爆破した後に火をかけた。そして鬨の声を上げ敵方に投降を促した。
大多数の敵方は大手門より逃げ残るは女中や下男などで敵らしい敵は居なかった。
城の安全化を図りながら南にある我ら大和守家方の城である小田井城に連絡しすぐ様に接収してもらうようにした。
それからある程度見切りをつけた後、接収部隊の先鋒に簡易に申し送りをした後、一路塩畑城へと向かうのであった。




