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仕込

   文明12年 6月 清須城下 弾正忠屋敷


 今日も祖父の命である製本事業をしながら考えを巡らしていた。そう、もっと即物的に金銭が欲しいと思うのだ。


 「おーい、じぃよおるか。たのまれてほしいことがあるのだ」


 「はい。仙法師様、何かご用命でしょうか」


 「ああ。いまあるしきんで、かえるだけのおさけをかってきてほしいのだ」


 「はぁ…さけですか。仙法師様がお呑みになるには早すぎますし…もしやお父様たちの戦勝の為にお贈りになられるので?」


 「ぜんしょう?いくさがおわったのか?」


 「はい。先日、津島衆との和議となり一旦の区切りがついたそうで…それに伴い若殿は中島郡の旗頭として領地を大殿より受領すると聞いております」


 「それはめでたい。それならばおさけをひとたるちちうえにおくっておいてくれ。それはいいとして、かえるだけかってきててごろなかめにうつしてれいあんしょにしまっておいてくれ。あと はいも かってきておいてくれ」


 後日、買ってきてもらったどぶろくに灰を分量をを微妙に変えながら入れて、ねかしたのであった。

 




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