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外出 後 泥合戦2


 「みなのもの、よきたたかいぶりであった。じぶんはオダダンジョウノチュウヨシノブがこ センホウシだ。おぬしらのたたかいをたたえたいとおもう。ほうびとしていま、かしんにうりをかいにいかせておるゆえ たべてくれ。あと、とりまとめておったたいしょうはだれだ?」


 そういうと、泥だらけになった童たちは訝しがりながらも、川の水で泥を落としていた。瓜という言葉に反応して喜ぶ者もいた。やはりいつの時代の子供も甘味を貰えるとなると喜ぶものなのだろう。特にこんな戦の多い地域ではな…


 「織田ダンなんとかとやらは知らぬがセンホウシっいうのかお前は。俺がまとめ役となってる弥助って者だ…瓜くれるってのは本当か?」


 そう答えたのは面長で細身だが背丈が大きい童であった。


 「まことよ。じぶんははなれたところでみておったのだがじつにみごとなさはいであった」


 そのように褒め称え、話しながら様々な事を弥助達から聞き出した。子供達における戦の影響や人々や村々の風聞など…


 そして、政則が来るまで「あっち向いてホイ」や「けんけんぱ」などをして親睦を深めていた。どちらも遊ばれたことがないようで喜ばれたのがまた嬉しい。


 それから、籠いっぱいの真桑瓜をもってきた政則と共に瓜を川で冷した後、童たちと舌鼓をうち帰宅しようとした。


 「じゃあ、いつかまた遊ぼうな!センホウシ」


 「ああ、ちかいうちまたくる。そのときはみずあめをふるまおう。ただし、すこしつきあってもらいたいこともあるがな」


 そう言い、惜しみつつも別れるのであった…



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