表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/71

外出 中 泥合戦1

 1480年文明12年 6月 中島郡 某村郊外

 

 関と辻村に話をつけ手付金を渡し村を辞して家へと帰ることとなった。

 村からでてしばらく行くと川辺に何人もの童が集まり泥団子を作り騒いでいた。どうやら雪合戦のように泥で泥合戦をするようだ。


 「ほう。泥合戦か…俺も子供の頃はしたなぁ。新助の野郎が泥に石を詰めやがって、痛い目にあったのを今でも忘れん」


 「まさのりよ。なにをつぶやいている。けんぶつするゆえかたぐるまをせい」


 「えっ!?は、はぁ…わかりました。ん〜されど右軍は部が悪いのでは?左軍は倍ほどいますぞ?すぐに終わってしまいそうですが…」


 「まさのりよ。お主もまだまだだな。右軍が勝つであろう」

 

 政則は怪訝そうにしながら泥の飛ばぬ場所に移動し見物することになった。そして、合戦の推移を見守った結果…


 「まさのりよ、じぶんがいったとおりになったであろう?」


 「不思議なことですが、そのようですね。しかし、なぜ戦う前からお判りになったのですか?」


 「それは、さぐんはにんずうが おおいことにおごっており うぐんはすくないゆえに ひっしであった。また、さぐんは しゅうだんとして まとまりがなく、ぎゃくにうぐんは しゅうだんとして まとまるために やくわりぶんたん すらしていた。げんに はじまるちょくぜんまで どろだんごをつくりづけていた ものがいたではないか」


 そう説明すると政則は感心し納得した表情でこっちを見てきた。


 「まさのりよ、じぶんはかれらとはなしをする。ねぎらうためにこれでうりなどかってきてくれ」


 そう命じた後、自分は童たちに近づいた 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ