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対面 前

 独り納得がいき思考の海に溺れていると和尚らしき老僧がやってきた。しゃがみ込み自分を覗き込むように見つめ問ってきた。


 「儂はこの寺の和尚の沢玄宗幽じゃ。お主、見た目は赤子なれど儂らの言っておることがしっかりと理解できておるのじゃな?お主は何者で何が目的なのじゃ?」


 そう言うと、冷徹にかつ偽りを言わせぬような威圧を以て問責めてきた。


 (自分が何者であったのかはさっぱり思い出せぬし、見当も付かぬ。問答を返すようだが和尚には悟り語れるのか?己が何者で何であるかなぞ真の意味で悟りわかることなど容易きことではない。ましてや自分が今の[自分]になったのは七ヶ月ほどである。それ程の人生において己が何者であるかなぞ、悟りようもない。少なくとも今はセンホウシなる人間だ。また、目的と言われれば生き抜くこと、ということぐらいになる)


 ふむ…やはり、赤子にしてはかなりしっかりとした受け答えであるし、一定以上の知性を感じる。また、この子が言う限りでは神仏の遣いやあやかしというわけでもないとな…




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