クリスマスは今年もやって来る 5
「織くん! 愛美ちゃん! 聞きましたよ二人とも! おめでとうございます!」
知り合いのところをあらかた周り終えた二人に、水色の髪を靡かせた女性が笑顔で駆け寄ってきた。
彼方有澄。人類最強のパートナーにして、昨日までサンタクロースの存在を信じて疑わなかった、異世界のお姫様だ。
その後ろからはイブとアダムもついてきて、しかし蒼の姿はなかった。
有澄と同じく、異世界からやってきた二人には結婚の報告はしたし、そこから聞いたのだろう。
「ありがとう、有澄さん」
「て言っても、役所に婚姻届だしたりとはしてないんすけどね」
「関係ないですよそんなのは! わたしと蒼さんだって、この世界では正式に入籍してるわけじゃないですし。大事なのは本人たちの気持ちです!」
愛美の手を取る有澄は、我が事のように喜んでくれている。
ていうか、有澄たちもちゃんと入籍してるわけじゃなかったのか。まあ、苗字は違うままだし、異世界のお姫様だし、そう簡単な話でもないのだろう。
「ところで、先生はどうしたの?」
「知りません」
「ええ……」
笑顔なはずなのに、めっちゃ冷たい声が出た。怖い。
「有澄お前、まだ根に持ってるのか?」
「元はと言えば、アダムさんが一番悪いんですけどね」
「騙し続けてたのはあの馬鹿だろう。いや、たしかに俺も悪かったとは思っているが」
サンタクロース云々の話か。
どうやら蒼だけでなく、アダムも一枚噛んでるらしい。なにをやってるんだこの最強どもは。
呆れる織だが、しかし最強なんて言葉とは似つかわしくない人間味溢れる姿に、どことなく親近感を覚える。
蒼や有澄が周囲から恐れられず、魔術学院という大規模な組織を纏めていられるのも、そこに起因するカリスマ性が大きいのだろう。
「蒼なら、さきほどあちらで緋桜と話しているのを見ましたよ。今はまた、どこか別のところに挨拶回りにでも行ってるでしょう」
「あの馬鹿もあれで忙しい身だからな。俺たちのように、知り合いばかりに構ってもいられない」
初めて会った時は、最強というわりに随分自由の身だったはずなのだが。日本支部の学院長を経て、今や魔術学院全体を纏める立場だ。彼以外の適任がいないとは言え、しかしその戦力を立場で縛ることになってしまっている。
あまり良いことではないだろう。
その分有澄やイブ、アダムと言った規格外の戦力がいるが。イブとアダムはこの世界にあまり深く干渉できない。やはり不安要素は残る。
「そういや二人とも、ハートレスって家についてなにか知ってるか?」
だからというわけでもないが、事前に怪盗から聞いていたその家名を尋ねてみた。
イブはともかく、アダムは十六年前まで、五十年に渡りこの世界で暮らしていたと聞いている。
もしかしたら、このパーティーを開くよう誘導したハートレス家について、何か知っているかもしれない。
「わたしは知りませんね。この世界にはあまり長く滞在していないもので」
「俺も知らんな。少なくとも、十六年前には聞かなかった名だ」
視線を有澄に移してみれば、頷きが一つ。さすがに彼女は知っているらしい。
「わたしが考えてたパーティーの話を、無駄に広めてくれたやつですね。キャサリン・ハートレス。それが今の当主の名前です。彼女の祖父は、首席議会の一人だったんですよ」
「そこに繋がるのか……」
首席議会。
かつての魔術学院を牛耳っていたやつらだ。しかしその裏では、非合法な取引や非人道的な実験などに手を染めており、日本支部を陥れようとした哀れなやつら。
織と愛美はそのうちの二人と出会い、他のやつらは蒼が纏めて始末した。
残っている元首席議会のメンバーは、織たちもお世話になったロイ・クリフォードのみとなっている。
「まさか、先生と有澄さんに復讐しようと考えてるとか、そんなんじゃないわよね」
「さて、どうでしょうね。わたしも直接会ったのは一回だけですし。来るなら来いって感じですよ」
現実的に考えて、ただの魔術師が最強夫婦に挑むなんてのは、単なる自殺行為だ。
ジュナスとも話していたことだが、さすがにこの会場で騒ぎを起こそうなんてやつはいないだろう。
なんて、そういう先入観に囚われていると、足元を掬われる。
「でもたしかに、なんのために話を大きくしたのか、あんまり思いつかいんですよね。それこそ、わたしたちに復讐するくらいじゃないですか?」
「有澄、そのハートレスっていうのはどいつだ」
「司会をしてた人ですよ」
ああ、あのみんなから話を聞いてもらえていなかった人か。
織も顔は確認している。金髪の白人。それなりに美人な女性だった。さすがにどこの国の人間なのかまでは分からなかったが。
アダムがサッと会場内に視線を巡らせる。鋭い目つきが一点で止まり、織と愛美もそちらを見てみると。
その先には、蒼と談笑しているキャサリン・ハートレスの姿が。
「今ここで、やつが直接ことを起こすことはないだろう。あの馬鹿もハートレスについては把握しているはずだ」
「一回痛い目に遭えばいいんですよ、蒼さんは」
ふん、と不機嫌そうに鼻を鳴らす有澄。まるで拗ねた子供のようだ。けれど手に持ってるグラスに入っているのは、れっきとしたお酒。それを一息に飲み干せば、急に首を傾げて、怪訝な目を空のグラスに向けた。
「どうかしたんすか?」
「今のワイン、毒が入ってましたね」
「は?」
言われたことが一瞬理解できず、間の抜けた声が漏れる。
しかし、隣に立つ愛美の動きは早かった。手元に短剣を転移で引き寄せ、投擲。人々の合間を縫ってまっすぐに突き進む刃が、その奥にいた給仕係の男の肩に突き刺さった。
鮮血が舞い、近くにいた人々がなにごとかと騒ぎ始める。悲鳴のひとつも上がらないのは、さすが魔術師といったところか。
肩を押さえながら逃げようとする男は、イブが伸ばした鎖によって瞬く間に捕縛される。
「私の短剣持って逃げないでよね」
五人の前に鎖で運ばれ、男は苦しげな顔をしている。鎖の束縛が強いのだろう。多分、手足はすでに折れている。
「ぐぅっ……! なぜ毒が効いていない⁉︎」
「なぜと聞かれましても、効かないものは効かないんですよ。そもそも、毒でどうにかできると思うっていうのは、甘すぎるんじゃないですか?」
全くもってその通りである。毒で殺せるくらいなら、最強なんぞにはなれない。
しかし、やはり蒼と有澄に対する復讐が目的だったのか。本人が直接手を下さないとは思わなかったが、これでハートレスも迂闊に動けなくなるはず。
そう思った矢先だった。
会場内から、獣の雄叫びが聞こえたのは。
「なんだ⁉︎」
「どうしてこんなところに魔物がいるんだ!」
「ちょっと! 警備はどうなってるの⁉︎」
振り向いた先には、人の顔を持った蛇。頭には王冠を被り、二本の角が生えている。
人間のような腕は鉄の杖を持っていて、纏い撒き散らす魔力はただの魔物とは思えないほど。
その獣が、蒼い炎に全身を包まれた。
「全く、こんなことになるだろうとは思ってたけど。意外とやばいのが出てきたね」
織たちの元に近寄ってきたのは、獣を焼いた張本人。小鳥遊蒼。
緋桜と栞も来て、蒼は一同を見渡してから告げた。
「パーティーは終了だ。出来れば、織と愛美のことはここで盛大に祝ってあげたかったけど。もしかしたら外はマズいことになってるかもしれない」
「どういうことだよ先生」
突然現れた魔物がなんなのか、蒼は気づいているのだろう。珍しく表情には焦りの色が見え隠れしている。
尋ねた相手が答えるよりも早く、織の頭に直接声が響いた。
『聞こえてるか探偵⁉︎ パーティーは切り上げて外に出てこい!』
学院の外で警備を担当しているジュナスだ。ただならぬ剣幕を纏った声に、外でも異常が起きていることを悟る。
「なにがあった⁉︎」
『そこら辺にいた一般人たちが、急に魔物化した! これは多分……もく──しの──だとおも──』
「おい怪盗! くそッ、魔力が阻害されてんのか……!」
やがてジュナスの声は完全に聞こえなくなった。中と外で魔力が阻害されているということは、ここから脱出することもできるかどうか。
会場に集まっている魔術師は、それぞれ異変に気づいているのだろう。織のように、外から連絡を受けたか、自力でこの空間の異常性に気づいたか。
なんにせよ、集まっているのが魔術師ばかりで助かった。無駄な混乱は避けられる。
「栞がここにいるのは痛いな……相手が予想通りのやつなら、天使の力は必要になるし……」
「私一人だけなら、自力で出られると思うよ、兄さん。あまり大勢を運ぶのは無理だけどね」
「最大で何人まで運べる?」
「私も含めて四人が限界かな」
その会話から察するに、蒼であってもここからは抜け出せない。
学院本部は、完全に隔離されている。
誰が、いつの間に。
そういえばと会場内を見渡してみるが、キャサリン・ハートレスの姿が見当たらなくなっている。
現状最も怪しいのは彼女だ。
恐らく、有澄の飲み物に混入した毒は囮。突然現れた魔物すら。本命は学院の隔離にあったのだろう。
「まんまとしてやられたってわけか……」
「とりあえず、織と愛美、緋桜は栞と一緒に外へ出てくれ。僕たちはなんとか自力で脱出する」
「でも先生。ここ、隔離ってよりも封印に近いわよ? 生徒会長様はまあ、相性の問題もあるんでしょうし大丈夫なんだろうけど、先生たちは大丈夫なの?」
そう問いかける愛美も、織以上に事態を把握できているらしい。
隔離と封印では、かなり意味が違ってくる。
たとえば結界などで一定の空間を囲ったりするなら、それは隔離だ。そこにそれ以外の効果も付与できるし、多くの魔術師はそちらの方と縁が多いだろう。
一方で封印とは、空間を囲うことが全てではない。対象を閉じ込め、無力化する。そこが本質だ。
織もジュナスの通信が阻害され、時空間魔術を極めた栞ですら十分に力を発揮できず、人類最強を焦らせるほどの封印。
術者はかなり強力。おそらく、キャサリン・ハートレスが自分で行ったものではない。
「アダム」
「壊してもいいが、この下の封印も一緒に壊れるぞ。上手く紐づけられている。吸血鬼のみならず、魔王の相手となれば俺やお前でも骨が折れるだろう」
「だよね。まあ、いざとなればどうにでもできるし、僕たちのことは心配無用だ。それより、早く地上の事態を把握してきてくれ」
こくりと頷き、栞が純白の翼を広げた。頭の上には天使の輪、エンジェルハイロウが浮かび、瞳には五芒星の紋様が刻まれている。
小鳥遊栞の異能、魔天龍と呼ばれる力の一端。自身が天使そのものへと変貌する力だ。
「それじゃあ有澄姉さん、兄さんのことを頼むよ」
「はい。栞ちゃんも、気をつけてくださいね」
織と愛美、栞に緋桜の四人が固まり、その足元に魔法陣が広がる。
そこに刻まれた術式を見ただけで、自分の使う転移とはレベルが違うのだと分かった。
次の瞬間には地上、大英博物館の目の前に。
視界一面に広がる光景を見て、四人は絶句した。
「なんだこれ……さっきの魔物と同じ奴らがこんなに……」
会場に現れた人面の蛇。それと同じ魔物が、地を這い、あるいは宙を飛び、人々に襲いかかっている。
それに応戦する魔術師もいるが、数が少ない。
「織、俺は一度ネザーに戻る。あそこなら、全世界の状況が把握できるからな。ゴーレムもすぐに稼働できるから、戦力もすぐに送る」
「お願いします、緋桜さん」
アメリカへ転移した緋桜を見送り、織はシュトゥルムを取り出した。まずはあの魔物たちをどうにかしなければならない。
「あ、私の徹心秋水、下に置きっぱなしじゃない」
「マジか……栞、取りに戻れないか?」
「無茶言わないでよ。たった一回でもかなり危険な賭けだったんだから」
危険だったのか、今の転移……いや、無事に地上に出れたからいいんだけどさ。
しかしあの刀がないとなると、愛美は一部の力を制限されてしまう。
桐原が受け継いだ『繋がり』の力。愛美はそれを、一徹から譲り受けた刀を媒介にして使っている。
未だに状況の把握が出来ていないのだ。それがなくとも愛美自身は問題なく戦えるとはいえ、できれば万全の状態でいたかった。
「ないならないで別にいいけど。それより来るわよ!」
赤いマーメイドドレスを着たまま短剣を構える愛美。こちらに気づいた人面蛇どもが向かってくるが、一体一体は大した強さじゃない。
殺人姫が駆け出し、短剣ひとつで無数の魔物を斬り裂く。
織もシュトゥルムの銃撃で応戦していたが、ひとつ、引っかかることがあった。
ジュナスが言っていたことだ。たしかあいつは、一般人たちが魔物に変わったと言っていた。
「まさかこいつら……」
「元は人間、だろうね。素体にされた人たちはすでに死んでるから、気にしない方がいいと思うよ」
神聖さを感じさせる炎で蛇を焼く栞が、無慈悲にも言い放つ。
今まさしく人々を襲い、織の元にも銀の杖を振りかぶりながら肉薄してくる蛇は、元々人間だった。けれど、その素体にされた人はもう死んでいる。
唇を噛み締め、銃のグリップを強く握る。
素体にされた人はもう死んでるとは言え。元は人間であり、魔物として生きている。
「くそッ……!」
迫る人面蛇を強く睨んで。
引き金を、引いた。
◆
「クリス! 状況はどうなってる⁉︎」
アメリカはニューヨークにある、異能研究機関ネザー。その二十階に位置する作戦司令室に戻ってきた緋桜は、入るなり友人であり自身の右腕でもある男へ叫んだ。
「戻ったか緋桜! 全世界で同時多発的に、人間が魔物へと変貌したんだ! 推定される被害は、世界人口の四割を超えている!」
ホログラフで表示された世界地図は、敵性存在を示す赤で染まっていた。イギリスも、アメリカも、ユーラシアも、日本も。
舌打ちをして、その場にいる全員へ指示を飛ばす。まずはゴーレムの戦闘配備。ヘリで他国に輸送している暇などないので、そこは転移魔術を使える者に任せる。
次に研究データのバックアップ。ある程度の被害は仕方ないが、蒼に頼まれているとある魔導具のデータだけは、死守しなければならない。
手の空いた研究員には、直接戦闘に出てもらうことにした。研究員とはいえ、その全員が魔術師だ。ここは異能研究機関。その名に違わず、自らが異能を持っている者もいる。
指示を受けて動き出す職員たち。緋桜も外に出て戦おうと思った矢先。
ガラスの窓を砕いて、ビルの外から人面の蛇が入り込んできた。
「チッ……!」
咄嗟に緋色の桜を展開して、魔物の体を斬り刻む。力なく床に倒れ伏した人面蛇は、近くにいた研究員が解析に回すため回収した。
「緋桜! 無事でしたか!」
「翠!」
灰色の翼をはためかせ、割れたガラスの向こうから翠が入ってきた。どうやら無事だったようだ。
安堵の息を我慢もできず吐き出して、翠の背後から一緒にやってきた少女を睨む。
「なんでお前までいるんだよ、桃」
「つれないなぁ。せっかく助けてあげようと思ってるのに」
魔女が笑う。
翠と一緒にいるのは、まだいい。百歩譲ってそこは理解できる。どうせ桃の方から接触したのだろう。昨日の今日だし、翠も彼女には聞きたいことがあったはずだ。
しかし、その言葉は解せない。
やつはグレイの味方だ。今起きている事件もきっと、やつらの仕業だろう。
「今更こっちに戻ってきたくなったか? 年寄りは寂しがりが多いからな」
「バカ言ってる暇はないでしょ。これ、わたし的にも結構予想外だから。グレイにとってもね」
「どういうことだ?」
「ダンタリオンだよ」
またあいつか。
どうにもあの悪魔には、毎度いいようにしてやられている。こちらは後手に回ってばかりだ。その上今回は、契約者のグレイでも予想外の出来事。
果たして、なにを企んでいるのやら。
「グレイがソロモンの悪魔に下した命令、契約は、人類の抹殺。この世界を汚すことなく、人間という種を絶滅させること。でも、ダンタリオンは悉くその契約に逆らってる」
またしてもビルに突っ込んできた魔物を、桃が無形の衝撃で圧殺する。ひしゃげた死体は地面へ墜落した。
下に人が残っていないかと見下ろせば、やはり懸念通り、逃げ惑う人々が多く取り残されていた。
だが突然、死体の落下が止まる。そこへ手を翳す魔女は魔物の死体を人のいないところに下ろし、緋桜へ向き直った。
「あいつ、変な魔導書を持ってたでしょ? 今回の事件はあれが核だよ。あの魔導書さえ壊せば、この魔物たちも消えるだろうね」
「だからって、お前が俺たちの手助けをする理由にはならないだろ。人類の抹殺っていうあいつの目的には、過程がどうあれ合致してる」
「その過程が大切なんだよ、グレイにとっては」
世界の救済を嘯いている以上、この世界が壊れるような真似はしないはず。だからこそやつは、配下の悪魔にもそれを命じた。
世界を汚すことなく、と。
「そもそもグレイ自身、ダンタリオンなんて序列の低い悪魔は、召喚する予定がなかったらしいよ。そこから既に予定外」
「それで? 結局今、世界に何が起きてるんだよ。そこをはぐらかすな」
「見てたらわかる」
割れたガラスの向こうを指さす桃。つられてそちらに視線をやれば、人面の蛇たちが一箇所に集まっていた。ニューヨークの街だけじゃない。アメリカ全土から、あの魔物が集まっている。
「あれと同じことが、世界で十一箇所、一斉に起きてる。緋桜なら、黙示録について知ってるよね?」
「失われた魔導書。聖書に記された予言だろ」
この世界からオリジナルが失われ、現代ではそのコピーしか存在しないと言われる魔導書。それが聖書であり、黙示録とはその最後に記された予言のことだ。
そこまで説明されれば、あとは芋づる式に理解が広がる。
「ダンタリオンの持ってる魔導書が、そのオリジナルってことか……」
緋桜の言葉を証明するように、一箇所に集まった魔物は新たな巨体を形作った。
七つの顔と、十本の角を持った獣。
動くことはなく、四本の足でただそこに立っているだけ。かなり離れているはずなのに、大気中の魔力濃度が跳ね上がった。
やつが撒き散らす魔力がそれだけ強く、濃いということだ。
呆れたようにため息を漏らし、魔女は獣を見上げて正解を口にする。
「黙示録の獣。そいつを使って、ダンタリオンは世界を滅ぼすつもりなんだよ」




