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第一章の2

物置小屋から外に出てみると予想以上にファンタジーだった。

さっきは知らない天井だと呟いたが、天井どころか草花の種類や動物の種類すら知らない変な生き物達で溢れていた。


そこら辺の木に生えている果物らしき物体は青色に黄色の斑点がついたリンゴの様な物体。

それを食べている生き物は多分ねずみだと思う。

足が10本付いててカサカサうごめいていなければである。


「超キモい!!ふざけんな!!」

俺の物置小屋に引き返した。


しかし飢えとは耐え難いものである。

だが外の果物や動物を捕まえて食べる勇気など無い。

あの色合いじゃ【へっへっへ‥私ゃ毒でございます】と宣伝されている様なものだ。


ふと思ったのは、先ほどメルクマでゲームソフトが売れた時に即行で相手に届いた事であった。

ならばと、メルクマに食品で検索してみると数件表示された。


「えーっと、インスタントラーメン、海苔、梅干し‥ろくなの無いな‥」

メルクマはスマホアプリとしてはユーザー数が少なくて、某メル○リの数十万人に比べると規模は100分の1程度。

当然出品されている種類も地味にショボい。


一番腹の足しになりそうなインスタントラーメンを送料込みで980クマペイで購入してみた。


程なく出品者とおぼしき人からシステムメッセージが送られて来た。

【購入ありがとうございます。

発送は2~3日中に仕事が終わった後でコンビニから発送します。

商品到着までしばしお待ち下さい。】


「遅ぇよ!!俺は腹が減ってんだっちゅうに!!」


どうやら本当に2~3日後の発送らしい。

そもそも、買った商品がここに届くかも怪しい。

なぜなら登録している住所が文字化けして読めないからだ。


水も食糧も無い物置小屋で3日以上過ごすとなると餓死しかねない。

やはりここは意を決して外に出て食糧探しを決行する事に決めたのであった。

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