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準備

 決意をしてからの1か月間は目まぐるしいものだった。


対象は教会にいる子どもたちなため,宣伝をする必要はなく,子どもたちに説明するだけ。それは,クリスにお願いをした。俺は,教材の確認,足りていないものがあれば買いに行ったり,自分たちで作ったりした。


 そして,場所の準備。これが一番苦労する。空いた部屋を使えれば楽なのだが,空いた部屋自体がない。尚且つ,この世界では紙は貴重品なため,ノートとして利用できる紙を準備することができない。

さて,どうしたものか……。俺は考える。紙を生産するのは手間がかかり,個人で作った場合は罪になるかもしれない。2人にも相談して考えた結果最初のうちは,紙の代わりに砂場を利用するということに落ち着いた。そのため,場所は外で簡易的な屋根をを作って教室とすることになった。


 簡易的な屋根と言っても,なかなかの重労働だった。雨を凌げるようにしなければならないし,風向きなどを考えておかないと砂が風で飛び子どもたちの目に入るかもしれない。3人でこうしたほうがいいとか,こうしないと意味がないくなってしまうのでは?たまに3人ではなく,近所の人や商店の人などとも相談したりして,なんとか1月で場所の準備が終わった。


 勿論,日々の仕事もあるため,話し合いは食事の時や作業中。それでも足りない場合は子どもたちが就寝した後に話し合うことも少なくなかった。


 そうして,1日,そして1日と進めていきちょうど1月立つくらいで,大まかな準備は終了した。残りの細々とした内容については,途中途中で修正をかけていきながら,より良いものにバージョンアップしていけば問題ないだろう。


 いよいよ明日から,教会学校をスタートする。朝の作業もあることなので,明日起こることを今日心配しても手は打てないと思い。俺はすぐに床に就いた。心配と期待を半々に抱えて……


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