第八話 遺髪
最近アクセス数を見れるやつを見つけました(情弱)。200人近い人が見ているとはこの世の終わりみたいなラノベみたいになんかばらまきされそうで怖いですね。なんかねぇ・・・(NKTIDKSG並感)
見てくれてありがとナス!
「やっぱ菓子みたいなもんでは腹一杯にならんわ・・・」
複製したカロリ○メイトと白湯を腹に入れたもののその程度では育ち盛り(34)には足らなかった。しかしいくらか腹は満たされたので満足することにする。
「ところで魔力はどのくらい戻ったんやろ?見たろ!」
名前 別役正勝
バイタル 正常
体力100/100
魔力 15/31
スキル
無し
魔法
複製8級
装備
裂けたフィールドキャップ
血まみれのシャツ
裂けたジーンズ
一部破損した靴 耐久値 24/60
1927年製のm1911 耐久値88/100
「あれ?もう結構戻ってるな。まだ魔法使ってから30分も経ってないのに結構もどるんやなぁ」
3しかなかった魔力がすでにもう15まで回復した。早いのか遅いのか分からないが、体を休めている状態だと回復が早いのかもしれない。
「あと少ししたらもう一度複製が使えるな。何を複製しようか。」
アイテムボックスの少ない中身を思い浮かべる。今飯は食べた。これで10時間は問題なく動けるだろう。だとすると安全に関わるものをまず複製するべきだろうか?
「うーん。どないしよ。取りあえず魔力が戻るまでもう一度小屋を探すか」
俺はかまどのそばから離れ、部屋を見渡す。古ぼけた机が目に入ったのでなんとなくそちらにいく。
「おっこの机、引き出しがあるな。開いてんじゃん!」
テンション高くガラッと机を開ける。ふと人の家なのに遠慮なしなのはまだどこか現実感がないからなのかと思い至りながらひるむことなく中を開けていく。中には赤黒いシミの付いた走り書きのメモと血で固まった髪の束が入っていた。
「・・・なんやこれ?髪の束?遺髪か?」
テンションが一瞬で低くなりながらもちょっと髪の毛には手が出ないが、メモは見なければならないと感じた。俺は手を伸ばし、メモを読んだ。
夕暮れの麦畑からすぐに逃げろ。探索は失敗だ。ここは異世界の廃棄場だ。異世界から来た化け物に会っちまった。怪我をしたが俺は出口へ向かう。もし俺が行方不明になったらこの髪をアベン国のアソウダ村に葬ってくれ。 調査隊アソウダのドリスタン
ぞわっと体に悪寒が走った。俺は胸のホルスターから銃をとり、弾倉に弾を込めた。8発の弾がカチリ、カチリと入っていく。弾倉をセットし、スライドを引く。ハンマーは一度下ろし、暴発を防ぐ。
「どうやらこの麦畑はあまりいいところではないみたいやな。すぐお暇しさせていただいたほうがよさそうだ。」
拳銃を片手にコップ、湯冷ましの入った鍋などここにあったものとポケットの荷物をアイテムボックスの中へと入れ、剣なたを腰に佩いた。
小屋を出ると相変わらず麦畑はきれいなままだった。今ではそれが逆に不気味に感じる。ちなみに遺髪はおいてきた。申し訳ないが緊急時にはそんなものにかまう余裕はない。化け物がいるのかいないのか、それははっきりしない。しかしこの世界を自分の常識では計れないだろう。なんせついさっきアイテムボックスなんてありえないものを自分で使い、質量保存の法則を無視した複製なんてものも使っている。ありえないなんてことはありえない。そしてなにより、全身に走るこの悪寒。これはおれが前の仕事の時、道端の爆弾が爆発する数10秒前に感じた感覚と同じだ。この感覚を信じて助かったことが何度かある。
「取りあえず麦畑を脱出せなあかんな。こっちの草原方面に逃げたらよさそうだ。」
俺が草原に向けて走り出そうとしたとき、麦畑の方から何かの気配を感じた。