第四話 麦畑の丘から始まる異世界
「ファ!?クォクォわ?...あー神様にやられたなぁ(超速理解)」
途切れたとき同様に突然目が覚めた。それと同時に頭に知識が流れ込む。
「お!?なんだこれ?知識だけが入ってくるぞ。キモっ!」
この世界の言葉、文字、そして複製の魔法の使い方。意識に火花が散るような感じがして目が開けられないが、それらが自分に入ってくる映像が見えた。それは時間にすればほんのすこしだったと思うが、何年も勉強したかのような疲れを感じた。火花が治る。
余裕が出てきた耳に聞こえるのは風の音、ザワワという音。足元は畑の土見たいだ。腰辺りには何かが当たっている。
ゆっくりと目を開ける。足元を見ると麦の穂が見え、顔を上げるとどうやら俺は、麦畑の真ん中へ立っていることがわかった。
「すごいなこれは」
夕日の太陽に染められた黄金の波が遥か地平線まで続いている。昔ヨルダンで見た麦畑も広かったがこれはどこまで続いているのだろうか。
金のさざ波を見ていると何となく連れていかれそうな感じがしてそっと目を外した。
とここで大切なことに気がつく
。
「ここ異世界だよな?てことは頼るツテがないじゃないか。まずいな金なんてドルしかないし、飯も満足にないやん。いやまずここから人のいるとこに行かないと。」
俺はとりあえず人を探す事にした。まあ畑があるんやからすぐ見つかるやろ(舐めプ)
「探すゾォー。異世界の人!」
ちょっとテンションが変になりつつ俺は異世界へと足を進めた