第十二話 異世界人との接触
ブックマーク兄貴ありがとナス!点数が入って気持ちよかった(小並感)
町の見えた丘から10分ほどかけ、門へ着いた。入り口の左右に2人の門番がおり、腰に木剣を付け、西洋風の服を着て立っている。
「こんにちは旅人殿。」
門番はこちらに気がつき声をかけてくる。良かった言葉が通じる。
「どうもこんちわーっス。こちらの町へ初めて尋ねるのだが、何か手続きがいるかな?」
門番は頷きながら
「ああ、いくつか質問に答えてもらいたい。」
「ok何から答えればいいかな?」
俺は門番の方に歩いて行き彼の前に止まった。
「御協力感謝する。ではまず来訪の目的を」
「(目的は特に)ないです」
「ない?あなたは冒険者ではないのか?凄くがっちりしてるけど?」
門番は訝しげにこちらを見た。
「特にはやってないけどトレーニングはやってます。この街は冒険目的の方が多いのかな?」
門番が頷く。
「ああ、ここはテルヅフ川の河口でな。水運でサンダリオ中の情報がここに集まってくるんだ。あとこの辺は古代遺跡と古代文明崩壊の魔力暴走で迷宮もそこそこあるからな。冒険者たちはここを前線に大陸各地や近くの迷宮、古代遺跡へ潜るんだ。」
なるほどこいつは人も情報も溜まるいいところに来たようだな。とりあえず今は仕事のことも聞いておこう。
「そうか、ところで今無一文でね。てっとり早く金を稼ぐにはどうしたらいいかな?」
「そうだな。体格もいいし、冒険者か船の積み下ろしの仕事があるかもな。積み下ろしの方は冒険者もやってるがね。」
どちらをやるにしても冒険者になるのは悪くない選択だな。
「ふむ、冒険者になるのに何か必要なことはあるのかい?」
「一応冒険者組合があるからそこで冒険者の証が手に入る。持ってれば場所によっては入街税がタダになったりするぞ。ここは商人以外入街税はとってないがね。」
門番が手でお金マークを作る。
「いろいろありがとう。冒険者にでもなってみるよ。」
「ああ。ここではそれが一番てっとり早い仕事だろう。よしあなたの目的が商売でなけければ問題ない。さあ入ってくれ。ようこそ海風と冒険者の町ヴェステアへ。」
俺は道を開けてくれた門番に礼を言いつつヴェスティアの町へ入って行った。