第十一話 成長
「あっ!そうだ(唐突)。さっき弾一発撃っちゃたな・・・。無くなったら銃撃てないし、魔法で複製しとこうか」
麦畑で一発撃ってしまったので、残りは7発しか無い。非友好的な生き物にであったらすぐに無くなってしまうだろう。俺は弾倉から弾を抜き、薬室に入っていた一発を取り出し、早速魔法で複製した。
「複製せよ」
以前よりかなり多めに魔力が抜け、手のひらには1発の弾が青白い光とともに現れた。
「おお、何かものすごく抜けたな。ちょっとステータスみてみるか。」
名前 別役正勝
バイタル 軽疲労
体力75/110
魔力 4/40
スキル
射撃Lv1(身体熟練達人級)
魔法
複製8級
装備
裂けたフィールドキャップ
ズタボロのトレンチコート
血まみれのシャツ
裂けたジーンズ
一部破損した靴 耐久値 20/60
1927年製のm1911 耐久値87/100
またぎの剣なた
「あれ?体力と魔力の最大値が上がってるわ。あと何かスキルとかいうのが生えてきてるな。やっぱあの怪物倒したせいやろか?」
ステータスが大幅か分からないが10くらい上がっている。どういう理屈か分からないが、アクション次第でなにか成長するのかもしれない。
「射撃か。lvはなんとなく分かるけど横の身体熟練って何やろか?やっぱ前世で射撃が趣味だったおかげなんか?」
分からないことが多すぎぃ!。取りあえず分からんことは後にしよう。
「あっ!魔法使う前の魔力みてなかったゾ(うっかり)」
弾の魔力消費量の検証は後でするかぁ。俺は複製した弾をポケットに入れ、元の弾は弾倉へ入れまた銃に再装填し、銃をホルスターへ戻す。そして道を再び歩き出した。
「おっ、夜が明けてきたな」
2時間ほど歩いて行くと朝日が昇ってきた。しばらく歩いて行くと西から太陽が昇ってきた。道の先へと広がる平原を朝日がサーッと広がっていく。
「おお、自然の雄大さを感じるわ。ん?西から太陽?バ○ボンかな?いや異世界だからなそんなこともあるやろ(諦め)」
朝日の広がる平原を眺めながら歩くこと3時間。そろそろ太陽が上に向かって行っている。晩春にちかいちょうどいい温度で、湿り気があまりないように感じる。そして
「おっ、何か川と町みたいなものが見えてきたな。」
ちょうど平原が少し丘になっているところを超えると、下り道の先に小さな町が見えた。町の真ん中に船着場があり、そこがこの町の中心みたいだ。そこへ向けて道が続いていた。途切れがちながらも城壁が町を囲むように転々と立っていた。郊外の部分は森と畑が広がり、その中に小さいな家が数件と風車小屋が、点在しているのがみえる。
「よっしゃ!やっとまともに休めそうやなぁ。轍からの予想よりちょっと小さいな町やけど、ままええわ」
おれは下り坂をゆっくりと歩いて町へ向かった。
ステータス欄がガバガバだったので一度ここで整理するゾ。長くなるので話の中でステータスを出すときは持ち物は表示しないようにするゾ。
11話現在のステータス
名前 別役正勝
バイタル 軽疲労
体力75/110
魔力 4/40
スキル
射撃Lv1(身体熟練達人級)
魔法
複製8級
装備
裂けたフィールドキャップ
ズタボロのトレンチコート
血まみれのシャツ
裂けたジーンズ
一部破損した靴 耐久値 20/60
1927年製のm1911 耐久値87/100
またぎの剣なた
持ち物
血まみれのタバコ1箱
安物のオイルライター
破片で穴の空いた10ドル
レシート
カロリーメイト
無傷のライターオイル
キーホルダーの10徳ナイフ
ミニマグライト
車の鍵
破片の刺さって壊れたスマホ