二十の曲〜復讐の乱闘曲〜
仲良く、目的地を目指して歩いていた4人。だがその道を塞ぐ4人の人影あり。そのうち2人はナオとユーリが知る人物だったので2人は瞬時に武器に手をかけていた。
「お前ら……!」
「ナオ?ユーリ?どうした……!」
2人の怒りがこもった感じの表情にそれを見たソラリスは瞬時にわかった。そしてよく分かっておらず視線を彷徨させていたルルと目が合う。ソラリスの真剣な表情を見て何かを思い出し、ルルはうんとソラリスと共に頷くと2人も武器を持つ。
2人はナオとユーリからあの村の話を聞いていた。よって4人のうち2人が村を崩壊させた2人とわかったのだ。まぁ、2人の表情や怒りでわかったとも言えるが。
「久しぶり」
「元気にしてた?してなかった方が僕たち的には嬉しかったけど」
そう言ってクスリと嗤う双子、シータとガンマ。
「復讐を」
「もう一度」
「「始めよう」」
双子が武器を持つ。とユーリが強気に言い放つ。
「ウチらに勝てるの?!この前は逃げたくせにっ!」
「私の弟達が負けるはずないでしょう?貴方達は分かっていないのです」
双子の後ろにいる1人、身長がここの誰よりも高い男、アルファが言った。その言葉には怒りが籠められているように感じられる。よほど弟達の宴を邪魔したナオとユーリが憎いのか。
「………誰?」
「ん〜君達ダレ?シータとガンマの報告にはいなかったよねぇ」
ルルと双子の後ろにいる最後の1人、妖艶な青年、オメガが言った。ルルはオメガが苦手なのだろうか、顔を嫌そうに歪めてソラリスの背後に魔女帽子と髪を揺らしながら隠れた。
「俺達はこいつらの仲間だ」
「聞いてるよ!君達が何したか!」
ソラリスが左手を左腰に当て、バカか?という風に相手をおちょくるように言い、ルルがちょこんと顔だけを出しながら強気に叫ぶ。
「「うるさいぞ、口を慎め愚か者」」
「「?!」」
「ヒッ!」
殺気を放ちながら双子がギロッとルルとソラリスを睨みつけるとその殺気とは違うものにユーリが短い悲鳴を上げた。それはアルファとオメガから漂っていた双子以上よりも深く濃く、そして強い殺気だった。手は武器を持とうと腰の物に伸びている。
「ユーリ?大丈夫か?」
「……うん!大丈夫だよ!」
ユーリの少しの怯えにナオが聞く。それにユーリは笑う。
「私は次期魔王候補者及び魔王軍第六部隊隊長様の忠実なる部下、アルファ・バース。シータとガンマの兄です。以後、地獄で恨みながらお見知りおきを」
「オレは次期魔王候補者及び魔王軍第六部隊隊長様の忠実なる部下、オメガ・バース。これでも男だからねぇ…馬鹿にすんなよ」
殺気を漂わせながら2人が言った。そしてその手に武器を握った。アルファは剣を、オメガは両手に拳銃を。
それを見て4人は完全に武器を持った。真剣な表情で武器を握りしめる4人は人に害なす“敵”を倒すという使命に燃えていた。
「俺は『ブラックローズ』が一人、ナオ」
「同じく『ブラックローズ』が一人、ユーリ」
「同じく『ブラックローズ』が一人、ソラリス」
「お、同じく『ブラックローズ』が一人!ルル!」
両者共、相手を睨みつける。そして……
「ぶっ潰せ!」
「殺しなさい!」
「覚悟してっ!」
「調子乗らないで〜!」
「倒してあげるっ!」
「容赦しないよー?」
「手加減しねぇ!」
「堕ちて逝け♪」
両者の刃と思いが相手にぶつかり合った。
次回から戦闘シーンです!




