十六の曲〜新たな4人組Party〜
狐の魔物に向かい、4人は真剣な顔をする。
「魔物の弱点は風。HPは正確な数までは分からんかったが1000以上、MPも同じくらいだ」
ソラリスが先ほどの情報を皆に伝えると皆が頷く。そしてナオが叫ぶ。
「行くぞ!」
「「「OK!/うん!/おう」」」
ナオとユーリが狐の魔物に向かって走りこむと魔物がそれに気づき、九本の尾から青火を出して彼女らに攻撃した。
「風精霊よ、我が友を助けたまえ……風攻撃力上昇」
「最大水攻撃魔法、水魔龍!」
ソラリスの支援魔法で2人の風攻撃力が上がり、ルルの攻撃魔法で水魔龍が炎を消す。狐が2人に向かって駆け出す。
ガキンッとナオの大剣と狐の九本の尾がぶつかり合う。その間にユーリが狐の首筋めがけて刃を向けた。それを狐は空中へ跳躍して回避すると魔法組2人に視線を向けた。鋭い牙を2人に向けた。その牙をソラリスが杖で防ぐ。ギギギと両者譲らない。とソラリスがニヤリと笑った。
「ルル!」
「炎球!」
ルルの杖の先から出た大きな炎の球は狐の目を直撃。狐は痛みの悲鳴を上げながら後退する。
「鎖魂鋼剣!」
ユーリが2本の刃を交差させながら狐の背に攻撃するとその攻撃したところから鎖が湧き出て、狐を締め上げた。身動きが取れなくなった狐の魔物にナオが頭上から跳躍しながら攻撃した。
「大刀帝旗!」
ズバッと狐の魔物を一刀両断する。魔物を何処かの国の(かは分からないが)旗が包むとバゴンッ!と爆発した。
魔物は消滅した。
「お疲れー!」
ルルが最後の一撃を決めたナオに飛びつく。受け止めることができなかったナオは後ろに倒れてしまった。その上に乗っているルルをユーリが両脇を支えながら離す。
「ルルー調子乗りすぎだよ」
「えー!むー」
ユーリによって離されたルル。倒れているナオにソラリスがそっけなく手を差し出す。それに彼女は少し躊躇したがその手を取った。グイッとソラリスがその手を引っ張って立ち上がらせる。ナオは立ち上がり、彼の手を強く握りしめながら言った。
「ありがと…」
と。それにソラリスはポンッとナオから手を離し、その手で彼女の頭を撫でた。
「あー!!ナオズルイ!ソラ、ボクもー!」
「じゃあウチもー!」
残りの2人が叫ぶ。それに2人も残りの2人も笑った。
頑張ります。