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十の曲〜『ブラックローズ』〜

『ブラックローズ』は難なく初戦突破。そして次の2回戦も難なく突破した。対戦ギルドは男女混ざっていたりもしたが、彼らは一番、自分達が2人だけということに驚いていた。

まぁそんなことはいいとして、『ブラックローズ』は準々決勝戦まで登り詰めた。


「なおみん!頑張ろうね!」


ユーリが刀を持ち上げ、気合い十分なことをアピールする。それにうんと頷くナオ。

2人は対戦会場である円形状のコロシアムへ(何度目かになるが)足を踏み入れた。


コロシアムに入ると頭上から観客席から観客の声援や咆哮が聞こえてくる。

よく見ると準々決勝の相手は今朝みた男がリーダーの『キングドラゴンズ』のようだ。相手は男も入れて5人だ。


『ファイトッッ!!!』


審判の声が会場に響き渡ると観客が一斉に雄叫びを上げる。


「朝の仕返しさせてもらうぜ?行け!」


リーダーの男が他の男達に指示を出すと一斉にこちらに向かって来た。


「全く…だから身の程を知らない奴は嫌いなんだ…」


大剣の柄を握り締め、近付いて来た男2人を薙ぎ払うナオ。それだけで目を回した男2人を見てユーリはおかしそうにケラケラ笑った。


「弱ー!!めっちゃ弱っっ!!ククク……やっべぇ……腹痛いぃ〜」


そんなユーリにナオは呆れたように落ち着けと頭をはたく。とユーリが涙目で顔を上げると残り2人の男がまだですかとユーリを待っていた。


「早く倒してこい」


ドンッとナオがユーリの背を押し出す。ユーリは「はーい」と言って残り2人の男に向かって走りこむと男達は持っていた槍を突き刺す。それを上へ飛び、空中で一回転しながら2人の背後へ回ると2人の首筋に刀を添えた。それに男2人は参ったと武器を離した。


「ちっくしょーー!役に立たないな!!」


叫び散らすリーダーの男。男はナオと同じ大剣を持つとナオに向かって来た。雄叫び付きで。今朝の因縁(?)も付きでだ。

ナオは盛大なため息をついた。


「これだから…」

「おりゃあ!!」


ーブンッ!ー


男の大剣を軽々かわし、悠々と彼の背後に回った。


「弱い奴は嫌いなんだ…」


ズサッと男の首筋に当てられた大剣。男は「ヒッ」と青ざめてか細い声で「参った」とつぶやいた。


結果、『キングドラゴンズ』のリーダーは弱い。がメンバー内の数名はいい人いた。


そして『ブラックローズ』、優勝。

チート疑惑浮上。


***


「あ、あのっ!!」


その声に2人は振り返った。今、2人は大会も終わり、予備金も手に入ったので都を出ようとして、都の入り口付近にある噴水広場にいた。


2人に声をかけた人物はとても可愛らしい少女だった。その少女の後ろに連れらしき男性がいる。2人とも背が数cm違うくらいの身長でナオやユーリよりも高いことがわかる。(ちなみにナオはユーリよりも高く、ユーリはナオよりも低い)


「何?」

「あ、あのっ!仲間に入れてくれませんか?!」


それにユーリは驚いてナオを見た。

あ、やはりそうだった。すごく嫌そうな顔をしている。

大会で優勝したため、仲間に入れてくれという『冒険者』が多かった。ナオは「自分より弱い奴はいらない、強い奴が欲しい」思考だったので志願した全員と戦ったのだ。で、圧勝した。ほとんどが男で攻撃職だったにも関わらず負けたのでナオはこりごりしていた。一方ユーリは「回復職や魔法職が欲しい」となんとかナオを引き止めていたのだ。

弱すぎてナオはもう怒りMAXである。


「はぁ?」

「え…ダメ…?」

「ダメに決まっt「なおみん!見るだけ見よう!ね!」……ああ、わかった」


とりあえず、仲間になりたそうな2人と戦うことになった。

今週忙しいです!進みたいのに進ませてくれない用事達……進ませろぉおおお!!!

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