黄昏 邂逅
続くかどうかは知らん
「あんた。大丈夫か?死にてぇって顔してるぜ。」
「え?」
「自分でも気づかねぇとは。こりゃ重症だな。」
そう言い放つのは…少年の姿をした人外だった。
僕はいじめられていた。
個室トイレにいるときに上から水をかけられたりいろんなものが隠されたりした。
父も母や僕に暴言を吐いたり暴力をふるう。
母はそんな父から受けた暴力を少しでも弱めたいがために僕のことを悪く言う。
それが高校生になってからずっと続いた。
一応必要なものは何とか買ってもらえたがそれも最低限だけ。後はバイトとかで何とかしろと言われた。
いつまでこんな日常が続くのだろう。
そう思ったある日。
今日もクラスの連中に殴られたりした。まだタバコとかを押しつけてこないから何とかはなってるけどボコボコにされるのは体にこたえる。
「今日も殴られてたら遅くなったなぁ。」
ふと空を見ると太陽が沈みかけていた。
小さい頃母方の祖母に言われた言葉がよぎる。
___ __ちゃん。お空の色がオレンジと紫の二つあるときは必ず誰かといるんだよ。
「なんで?」
人間じゃないものが現れて__ちゃんを遠いところにさらっていっちゃうからね。
「うん。わかった。絶対に一人にはならないよ。」
もし人間じゃないものが何か言っても聞こえたり見えたりしていないようにするのよ。
そうすれば諦めてどこかに行っちゃうから。
「うん。」
ふと回りが静まり勝っている子に気付く。
「なんだ?お前?俺に食われにでもされたいのか?」
その声は今まで聞いたことがない声だった。背筋が凍る。後ろなんて見ることができない。
「久しぶりにここら辺で呼ばれた気がしたから来てみたがお前はどうやら俺と契約する気がないようだな。」
歩みをゆっくり進めるがそれよりも早くあいつは付いてくる。
ガシッ。
肩をつかまれた。もう終わりだ。短かった人生だけどこんな形で終わるならいいかぁ。
そう思っていた。
「ほら。こっち向けよ。食う前にお前のその怯えた顔を見てやる…ってあんた泣いてるのか?それよりも。あんた。大丈夫か?死にてぇって顔してるぜ。」
「え?」
「自分でも気づかねぇとは。こりゃ重症だな。」
なぜか涙を流していた。
「話せよ。このまま食らうともやもやが残りそうなんでな。」




