#80 Would you die?
私の人生は悲惨だ。
ゲームセンターでVRゲームしたら機械の水をいっぱい飲み込むし。
そしたら急にゲームの中の能力使えるようになって、そのゲームの本社にスカウトされるし。
無職だったからそれは良かったけど、でもなんか、こき使われてる気分でなんか嫌だし。
副社長は言ったさ「人より優れたものを偶然でも持った人は、一般の人のためにその力を与えるべきだ」と。確かにそうなのかもしれない。例を挙げるなら教師などもそうだろう。
その言葉に私は多分感銘を受けて、この仕事を続けている。
はぁ、考えるだけで溜息が出る。
ベッドの上に寝っ転がる私は、無力さを感じた。
なのでその無力さを消すために、私は動き始めることにした。
歩きながら濡れたパンツを脱ぎ捨て、洗面台でベタつく手を洗い、新しい水色のパンツに履き替え、ベッドに寝っ転がった。
再びベッドに戻ると、私の部屋の扉は開き、見てみるとそこには時音が居た。
「あんた、パンツ一丁で何してんの?」
「気分転換。それに服、上着てるし」
すると時音は扉を叩き、誰かを呼び出す。
「ほら、挨拶だよ」
すると時音の後ろから、男子高校生らしき人が現れ、私を見てすぐ目を逸らした。
「長谷川和也です。よろしくお願いします。好きな食べ物はカレーです」
壁をみながら自己紹介する彼を見て、私は以前の子を思い出した。
「なに、また思春期くん?」
時音に聞くと、彼女は頷く。
「今回は前回のようにはならないよ。あれが例外だったから。それにまだこの子、能力こっちで持ってないし」
私はそれを聞いて体を起こし、時音に目の瞬きでモールス信号を送った。
(なんでここに連れてきたの? あなたの趣味?)
すると瞬きで返す。
(なわけないでしょ。副社長の命令)
なるほど。
私はベッドから降りてクローゼットへ向かい、スポーツウェアを履き、上の服を脱いで白衣を上に着て準備を整え、時音のもとに向かった。
「行くか」
複雑で長い廊下を歩く中、私は彼に自己紹介をした。
「私は叶夢主な能力は『チャージ』よ」
そう言うが、彼の頭の上には?が見える。
すると時音は慌てて私と肩を組みながら言った。
「言ったよね? 能力のことはまだ伝えてないって」
「言ってないさ。さっきは能力はまだ持ってないとしか聞いてない」
すると時音は私の上に乗っかり、私はそのまま倒れた。
「おい! 重いんだよ!」
あ
時音は怖い顔をして私の上に乗り、こちらを見ながら私へビンタした。
「いったあああああああ!」
そのまま時音は何度もビンタしようとするので、私は時音を踏ん張って持ち上げ、能力を発動させた。
「チャージ〖腕力〗」
すると時音は一気に軽くなった。気がした。
この光景を見て、和也くんはポカンとしている。
流石に申し訳なく思ったが、能力のことはあえてまだ話していなさそうなので、話だけ振っておいた。
「ああ、一応、この後なにが起きたのかとか話されると思うから、楽しみにしてて」
私はそう言い、彼と一緒にエレベーターに乗って地下10階へ行き、扉の先にはまた新しく装置が増え、足の置き場が無くなりかけていた。
そんな中、3人で通り抜けた先に、副社長がいた。
彼はちょうど試験管を振り、爆発で頭をもじゃもじゃにしたところだ。いつも通り、見ただけでわかる。
私はそのまま副社長の元へ行こうとすると、機械の線に引っかかり、私はそのまま大きな音を立てて転んでしまった。
「いったぁ」
ちょうど時音を降ろしたところだったが、降ろさずに転べばよかったと後悔している。
そんな中、私たちの元に副社長自ら来てくれた。
「君が和也くんだね。よろしく」
そう言って彼と手を握るが、そのまま副社長は言う。
「突然だけど、和也くん。君、死んでもらうね」




