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Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
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79/100

/30×2+10+3²/ Can you come with?


俺は鎌を両手で持ち、柊木に飛び掛る。


ジャンプし、かまを振りかざすが自由自在に動く盾によって防がれてしまう。


ガス男と同時に攻撃しても、盾が2つあるから柊木に攻撃を与えるのは難しい。だが2つしかないならば、柊木が反応できない速度で攻撃すれば攻撃は通せる可能性がある。


ガス男は俺の見る限り、ガスを分泌させているようには見えなかった。てことは柊木は既に彼の毒に耐性を持ったのかもしれない。


隙を作る方法がない。


いや、断定するな。断定するから先へ進めないんだ。考えることを辞めるんじゃない。頭を働かせろ。答えを求めるための方法が無いことなどないんだ。


お得意の対話に持ち込むか? いや、あっちはずっと守ってる。対話に持ち込んでもまたずっと防がれるだけだ。


待てよ。防いでるだと?


なぜ攻撃しない? まさか俺たちのことを殺す気が無いのか? なら、身を任せて突っ込めば行ける!


俺は攻撃をやめ、柊木の元へダイブした。


やはり柊木は俺のこの行動を見て驚きを隠せていない。

一体、本当の目的はなんなんだ?



すると後ろから、俺は先程倒したはずの武器人間もどきによって銃で撃ち抜かれ、そのまま柊木の前で倒れてしまった。


「あ…ぁあ……なんで……」


柊木は、俺らに敵意はなかったんじゃ……


『急にくるからびっくりしたろ。ずっと不意打ちを狙ってたのに。最後の最後で思い通りに動かないのやめてくれる?』


「和也!」


ガス男は盾を無視し、俺の元へ駆け寄り、俺の前で俺を守るように大の字になった。

同時にガスを充満させ、武器人間もどきを倒した。


『くっせぇなぁ。早くどけよ。お前は和也の相棒じゃない。俺が相棒だ』


……


「裏切ったやつが何を言う。俺は前はただ暴走していただけで、今は俺が相棒であり、ライバルだ」


霧島(ガス男)の言葉に、俺は少し感動した。


『きめぇな』


そう言い、柊木は霧島を2つの盾から放つビームで倒した。その瞬間、俺にキル通知が届いた。


「ひぃらぎぃいいいいいいいいいい!!」


『なんだうるさいな。お前は俺に勝てるとでも思っていたのか? お前は仲間とのコンビネーションが上手いとでも思ってたのか? なわけないだろ。相手が悪かった。そして、今までは仲間が強かった。てだけだ。自惚れるんじゃない』


柊木はそう言って、俺を盾と盾で挟んだ。



俺には未来を呼ぶという選択肢がある。さぁこい! 未来の俺!


心で唱えても、システムは何も反応しない。


なんで、なんでだよ


〖宿るための器がないため、憑依を発動することはできません〗



終わった……のか。






ゲームは終了し、柊木と柊木の兄が残り2人となって優勝した。しかしここで、俺らの隠しルールの発動だ。


「それでは! ここで隠しルールも踏まえての順位を発表します! 隠しルールはキル数です!」


小暮先輩がそう言うと、周りはざわつき始めたが、そこを小暮先輩は丸めてくれた。


「自ら進んで行動しない人はいりません。行動しなかったあなた方の問題です」


そう言い、キル数を踏まえた順位が発表される。


しかし1位は柊木の姉、2位は結局、柊木だった。


歓声でうるさかった周りは、俺の周りだけ耳栓をしたかのように静かに聞こえた。同時に俺の体は血が引き、冷や汗が出ているように感じる。


終わった。部活に入れないのか。いや、そもそも俺はこの部活に入ろうとなんて思っていなかったんだ。そうだ、別にいいじゃないか。別の部活でも。なんなら帰宅部でも。たかがゲームだ。



俺はログアウトし、着替えをすませ、螺旋状の階段を登り、会計をするためにおばちゃんのいる受付に行くが、電気が着いたまま、おばちゃんは居なかった。


トイレでも行ってるんかな。


ふと外を見ると、鏡の扉、窓の向こう側には、黒い自衛隊のようなスーツを着た人達が、見える限り奥までこの施設を囲うように並んでいた。


「やぁ」


「うわっ」


突然の挨拶に、俺は驚き、体をビクリと動かした。


その挨拶した人は、施設に置いてある市町村のパンフレットを読み、パイプ椅子に足を組んで座っていたのだ。

彼女は外の人達とは違く、白衣を着て丸メガネの女性だ。彼女にはどこかで見た覚えがあるようでない気がする。


そう思っていると、彼女は本を閉じて話し始めた。


「私はあなたに”特別待遇をしたような”振る舞いをしたのに、なんでこんな面倒なことをするのか。人間は分からないね」


「何が言いたいんですか?」


すると彼女は立ち上がり、俺にパンフレットを差し出して言う。


「私たちの、本社にこない?」

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