/70+6/ What were you done
これは負ける、訳が無い。
何度も何度も、俺は協力して戦い、そして勝った。俺は仲間を最大限使えるんだ。それに相手は柊木。何度も戦ってきたんだ。戦い方など既に分かりきっている。はずだ。
俺と目が合った柊木はこちらへ拳を振るおうとするが、俺はガス男が出した煙の中に入り、そこから彼に向かってジャンプしてビームを放つ。
同時にビームの勢いで後ろへ下がり、柊木と距離をとった。
あいつはスピードを持ち、さらには機械を操る。奴の弱点は機械が無くなったら終わりということだ。
よし、壊してやる。
すると柊木は煙の壁の外から無傷で姿を現した。
あのビームを直で食らって無傷か。いや違う、柊木が来ていたロボットスーツ。以前見たのと同じと思ったが、あれは俺のビームを吸収するスーツだった。
ということは、最初から俺のことを倒すつもりでいたのか。
『お前に教えてやろう。和也。なぜこの展開になったのかを』
柊木はそう言うが、先程言っていた夢のため。では無いのだろうか。
『言っておくが、俺が全て仕組んだことだ』
何を今更。柊木は夢のためによりおかしくなったのか?
柊木は俺たちへ向けて説明を始める。
『まず、入部選抜。お前の1位は俺が仕組んだ』
?? いや、あれは本社の人が俺の事を気に入ったからわざと1位にしたって聞いてたし、だから今この再決定戦をやってるんじゃないか。
すると柊木は機械の盾からビームを放ち、すぐそこで隠れていた敵を3人撃ち抜いた。
撃ち抜いた瞬間、システムから通知が届き、俺のキル数が3増えた。
「まさか、」
『そのまさかだ。俺が吸収し、放ったビームは俺のではなく、お前のビームなんだよ。だからそのビームで敵を倒しまくればお前のキル数に加算される。ありがたいことに、お前は謙虚だ。みんなのことを考えて、やはりもう一度やろうと言ってくれると信じてたぞ。なぜ分かるかって、相棒だからだよ』
嘘だろ、そんな……じゃあアドバイスした理由も、決定戦の誘導をさせるためだったのかよ。
騙された。
『俺はお前を騙してはいない。ただ、お前の正義を貫くよう手助けしたんだよ。所詮お前も、他人を思う正義の持ち主ってことだ』
柊木の言いたいことは、これで終わりだろう。
俺は拳を握り、怒りを抑えるが、ガス男に肩を捕まれ、彼はガスマスクを外した。
「やるぞ」
俺は数式を唱え、全ステータスを毎秒10ずつ増やす。同時に俺はガス男の、彼自身の毒の進行を遅くしようとしたが、止められた。
「いつもは暴走しないんだけど前回は異常だった。だから今回は大丈夫。毒は俺を強くする」
柊木は周りに浮く3つの機械の盾の内1つを分解させ、一つ一つの機械からビームを撃つ、ファンネルをいくつか現した。
くそ、あれが相手かよ。苦手なんだよな
俺は槍を構え、移動するために足に力を入れて柊木の元へ向かおうとした瞬間、俺は彼の目の前に既におり、槍を彼へ刺していた。
へ?
パラメータが毎秒10上がる。それだけでここまで変わるなんて……だがこのチャンスは逃すまい。
俺はそのまま上へ持ち上げようとするが、槍の刃の部分ではなく掴む場所だったので着ることが出来ず、詰まってしまった。
くそ、早くナイフに……
すると柊木は俺へ向かってファンネルを向かせ、ビームを溜める。
俺はすぐ後ろへ下がり、それを避けた。槍はすぐナイフに変え、今は手のひらにある。
柊木は無表情で傷を治し、再び無傷の姿へと変わった。彼にはどこか、余裕が見える。
流石に回復は無限じゃないが、やはり勝てる気がしない。
しかし柊木は急に倒れ込み、先程の傷口を抑えて荒い息を上げながらこちらを見る。
『何をしたぁ』




