/15×4+7/ Please do it
ジューーーー
俺は柊木に、何があったかを全て説明した。
「てことは、本当は10位だったやつが落ちたってこと?」
柊木は焼肉を焼きながら、俺に聞く。
「そういうこと。もしかしたらそれが柊木かもしれない」
俺は卵がかかった焼肉を食べた。
「それ公表するん?」
「へ?」
あまりの衝撃に焼肉を落とし、卵が跳ねて服に着いてしまった。お母さんに怒られる。しかし今はそれよりも、柊木と会話する方が考えることが大切だった。
「確かに、どうしよう。公表したら俺落とされるってことだよな?」
「そりゃもちろん、お前はそもそも入る気はあまりなかったんだし、いんじゃね?」
そうだ。確かにそう。でも、それでも「1位」という地位があるせいでか、「辞めたい」と思えない。
「てか、言わなかったらその時音って人の思うつぼじゃないか? 1位にしてお前を会社に招待したいんだから」
え? うん、確かに。
柊木は俺の当たり前だろ。という顔を見ながら言う。
「だからさ、思うつぼにならないために言ってみたらどうよ」
俺はタレに浸った焼肉から、口に運ぶ際に大きく垂らしてしまった。
俺はため息をついて柊木に伝える。
「わかった、うん、言おう」
俺は濡れたタオルで制服を服が、落ちない。
「終わったーーー」
次の日ー
腹の部分が薄く茶色くなったワイシャツを着て、学校へ登校する。
「お前、落ちなかったんだ」
俺が教室に入った瞬間、柊木はこちらを見てそう言うが、柊木だけでなく、クラス全員の目線が俺の腹へ向かった。
俺は下を向きながら自分の机に向かい、柊木に小さい声で言う。
「お前言うんじゃねぇよまじで、恥ずいって」
すると柊木はまるで用意していたかのように即答する。
「でもみんなに真実を伝える時に恥ずいって言ってられないぞ?」
う、やはりこいつ俺以外友達いないだろ。いや、いるか。
俺は杏奈に目を向けると、杏奈は髪を揺らして前を向き、目を逸らす。
俺はすぐに杏奈のところに行き、事情を端的に話す事にした。
「俺さ、本当は1位じゃなくて会社の人に優遇されて1位になったから……」
「会社の人に」と言った瞬間、杏奈は机をバン! と叩き、俺の目を合わせずに立ち上がってどこかへ行く。
ああ、やらかした。
俺は膝から崩れ落ちた。
すると柊木は俺の元に来て肩を叩く。
「おつ」
こいつやっぱり、1人も友達いないだろ。
放課後ー
俺は既に昼休みに先生に許可を貰って放送していたので、放課後の部室は以前みたいに人だかりができていた。
以前は時音らしき人がいたステージ上には、先輩たちが囲むように座っている。
うわー、緊張するー
その中には筋肉先輩もおり、すこし気まずい。
俺はマイクを叩いてマイクテストし、事前に書いた代本を見ながら喋り始める。
「みなさん、お集まり頂き誠にありがとうございます。この度、1位になりました長谷川和也です」
昨日と違って、みんなからの視線は鋭くない。代わりに後ろからの圧がすごい。
「1位、とさせて頂きましたが、実は私は1位ではありません。私は実は、11位です。私は本社の方に気に入られ、1位となりました」
これを聞いて、ざわつき始める。
「なので、私は10位の方を探したい。しかし記録は完全に変わっています。なので本来10位の方には申し訳ないですが、10位決定戦を開催させて頂きます」
俺がそう言うと、後ろからパイプ椅子から立ち上がる音がした。
後ろを見ると、俺のもとには筋肉先輩がおり、俺に言う。
「勝手なことは許さないぞ。俺らの許可は取ったのか? あ?」
俺は手招きして、彼女を呼び寄せる。
筋肉先輩はその人を見て立ち退き、再び椅子に座る。
俺はマイクから離れ、マイクを譲る。
「では、お願いします。神奈さん」
最近、連絡なしに休んでしまい申し訳ございません。学校の用事が立て込んでおり、7時に間に合わないという様な形になってしまっています。なのでこれから10時に更新したいと思っています。
本当に申し訳ございません




