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は? ビンタされた。
お母さんにも打たれたことないのに。
一瞬、ぶたれる時、彼女の手のひらには紫色の四角があった。それは頭の中に入り、消えた。そのように見えたが、実際はビンタされただけでなんともない。
俺はビンタされたところを手で押えながら、前を向く。しかし彼女は誰だ? 見たことがあるような気がする。
すると彼女は俺の目を見て言う。
『あなたの頭の中に、ラグの壁を作った。どうだ? 私は誰だ?』
俺は彼女をよく見て、誰かを確認する。
あ!分かった!この顔、わかったぞ。
「時音、さんですか?」
俺が彼女を時音と思い出した瞬間、俺の頭から紫色の破片が落ちた。
なんだ? これ
そんな破片は構わず、時音を見るが驚いている様子だ。なんだ? なんか驚くことがあるのか?
『初めてだ。初めて効かなかった。やはり君がこちらに来るべきだ』
何なのか分からない。しかし、どういうことだ?
「”こちらに来る”ってどういう事ですか?」
すると時音は興味深そうにして聞く。
『さっき、私と何があった?』
何があったって、しりゃもちろん。もちろん……
「ビンタしただけでは?」
時音は微笑み、元気に言う。
『たまーに、凄い人には本社に来てもらって、高校生だけど内定をしちゃうんだ。プロとして。で、今回は君ってわけ。色んな面を見て君なんだ』
え!? プロ!? プロかぁ、でも、プロをやるならやっぱり柊木がやるべきだ。
柊木のが強い。それに柊木はちょうど時音が居なくなってから現れたから、柊木の強さを示さなきゃ。
「ありがとうございます。しかし、遠慮させてください。俺よりも、あの山に刺さってる柊木の方が強いです。なので、後に柊木の強さをはかる機会を設けてもらえないでしょうか?」
時音の目を見て、俺は言った。しかし時音は不満そうな顔をする。
『謙虚だなぁあ』
すると時音は俺にビンタをしようとするが、流石にもう一度は嫌なので、後ろに下がって避ける。
「何しようとするんですか!?」
時音は手と手を合わせ、こちらに頼み込む。
そんなに俺をビンタしたいのか。なんか嫌だな。
「まぁ、まぁいいですよ」
「いいですよ」と言った瞬間、俺が見えないほどの速度で彼女は俺の頬をビンタした。
すると時音はつかれた様子で言う。
「私、本社の人なんです。あなたをプロにしたいから、プロに勧誘させてください」
え!? 時音って本社の人だったんだ。にしてもなんで本社の人が?
あれか、部活が本社から支援してもらってるって言ってたからな。それ関係だろう。
俺は腕を組み、考える。
俺を選んだ理由は? さっきのガスマスクを倒す瞬間を見ていたのだろうか。そしたらやっぱり時間を稼いでくれた柊木が適任だ。
「俺じゃなく、柊木のが適任です。申し訳ないですが、柊木をプロ候補としてどうでしょうか」
すると時音は地団駄を踏み、俺へ指さして言う。
『もういい、実力で示す』
すると時音は構え、俺に敵意を向ける。
まずい、Mpをビームで使い果たしたから戦えない。
Mpを確認すると、既に満タンだった。おかしい。いつの間に回復を。
しかし俺は目の前を向き、槍を構える。
「ああ、なんか疲れた」




