/4²×4-3/ Do you want?
塵にした。奴を消し去った。代わりに先輩も、塵にした。
「終わった」
ビームを止め、見えた先、男と先輩がいた場所は何も無く、壁も削れ、1つの洞窟の入口のようになっていた。
俺は槍を地面に刺し、体を支えながらゆっくり倒れ込んだ。
ゆっくり倒れると同時に周りを見るが、柊木は元の姿に戻っており、動く様子がない。他に誰かいるか周りを見渡すが、誰も居ない。
俺は倒れ、天井を見る。
天井は今まで通り土で覆われており、真ん中だけ空いている。
そういえば、杏奈とかはどこへ行っただろうか。
俺は瞬きをすると、強い日差しが目を刺激した。
まぶしっ
すぐに手で光を防ぎ、目を隠す。
しかしなんで急に日差しが差し込んだ? さっきまで地面で覆われていた状態だったのに。
手をゆっくり退けながら確認すると、天井全てが無くなっていることが分かった。
さらによく見ると人がいることが分かる。
いやどこに?
何度見てもどこに立っていて何をしているのか理解できない。
しかし確かなことは、どんどん近づいてくる。
俺は槍を支えにして立ち上がって確認するが、そこに人はいなかった。
『まさか、倒すとはね』
俺の耳元で、女性の声がした。
すぐに右足を軸にして回り、ナイフを振るが、そこには誰も居なかった。
どうなって。
『まさか君が残るとは』
また後ろから聞こえたので、ナイフを反対に持ち、槍に変えて後ろへ伸ばすが、手応えがない。
後ろを見ると、そこには紫と緑色の四角が所々に着いていたり、周りに浮いていたり、三原色の線があったりする、まるで”バグ”のような姿をした女性がいた。
しかしそれらの異様な姿でも、顔で誰かを把握することが出来た。
時音だ。
俺は槍をナイフに再び変え、後ろに下がり彼女と距離を置く。
なぜ、なぜ時音がここにいる。杏奈は? 化け物は?
俺の焦り、思考に気づいたのか、彼女は手のひらをこちらに向ける。
するとそこに、人の頭を現した。
『ほれ、こいつをお探しか?』
その顔は、まさしく杏奈。目が上を向いており、変な顔をしているが、間違いない。
さらには首元は時音の周りに浮いている紫と緑色の四角が沢山、山のように着いており、まるで血を隠すモザイクのようだ。
嘘だろ、杏奈が倒された? 第2形態の杏奈が?
すると時音は頭をかきながら喋る。
『いやぁ、倫理観がないからね。殺しはしないけどボコったよ。てかこいつ死なないけど。杏奈には幸せでいて欲しいんだ。普通の高校生で。そのが都合がいいからな』
なんの話しをしてるんだ。時音っていう人と杏奈とはなにか関係があるに違いない。
「なんの話をしてるんだ」
俺は聞くが、彼女は聞く耳を持たない。
『君は想像以上にすごい。だから、うちにこないか? 私達は本社の人間だ』
意味がわからない。
「本社の人がなんでここに居るんだ」
俺は槍を構えて言う。
時音は答える。
『毎年、いやたまーに、凄い人には本社に来てもらって、高校生だけど内定をしちゃうんだ。プロとして。もちろん拒否権は君たちにある。だから拒否したっていいさ。で、今回は君ってわけ。どう? やらない? プロ』
俺は槍を構えるのをやめて、説得を始める。
「俺一人の力じゃあいつに勝てなかったんだ。俺じゃなく、みんなが凄い。なかでも柊木ってやつが凄い。だから、柊木を俺の代わりにプロにしてくれないか?」
時音の表情は、一気に暗くなった。
『そう、あなた凄いわね。まさに主人公って感じ。でも、あなたのビームがあったからこそ勝てたっていう事実は変わらない』
「それでも! お願いします」
俺は頭を下げた。本当に、そう思ってるからだ。
時音のため息が聞こえ、少し顔を上げる。
すると、はたく音が周りに響いた。
顔を上げた瞬間、俺は勢いよくビンタされたのだ。
本当にすみません、投稿が7時11分と遅れてしまいました。今後このようなことがないよう気をつけます




