/5²×2+3²/ Next is you
俺は右耳に手を当て、何があるか確認すると、そこにはイヤホンらしきものが俺の耳にハマっていた。
「いつの間に」
するとそのイヤホンから、柊木は俺へ伝える。
「お前が吹き飛ばされる前に、スキルでイヤホンをお前に付けておいた。でも今は遠くなりすぎたからスキルの効果が届かない。落としてないか心配だったが、落ちてなくてよかった」
柊木は落ち着いて俺に話すが、途中途中爆発音や風の音、足音などが聞こえる。
恐らくだが、逃げ回りながら俺に伝えているんだろう。
だが一体なぜ?
「なんでイヤホンを俺に着けた」
柊木は荒い息の中答える。
「お前、頭いいじゃん。倒し方、考えて」
そう言って、柊木との通信はプツンと切れた。
頭いいからって倒し方押し付けんなや。
でも、今はそのがいい。柊木が時間を稼いでる間に、本当に俺が考えて倒さなきゃいけない。
俺はすぐにメニューを開いてメモを開き、考えたことを書きながら考え始める。
あいつは、ガスマスクが弱点。しかしガスマスクが壊れたから意味無い。なんなら暴走。逆にめちゃ強い。
ガス男のスキルは吸った相手を乗っ取るガスを放つスキル。
強力だが俺達にはきちんと拳でやりたいらしい。
じゃあなんだ? で? もう1つスキルがあると思うが、隠してる?
分からない。あいつの倒し方。
もう1つスキルがあるとしたらなんだ? 今までの行動。口元見たら瞬間移動? まぁそれがもう1つだとしよう。
で? でなんだ
あとあれだ。あのーペネレイトをあいつも操る。
ペネレイトは? 黒い液体、形を変形可能、隙間もすんなり入る。
ペネレイトが杏奈の使うやつと全く同じものだとしたら?
俺がその問いをメモに書いた途端、前から足音が聞こえた。
俺はその人へ目を向けると、あの人が俺に言った。
「あなた、諦めたの?」
そこに居たのは00、小暮先輩だった。
まずい。殺されるのでは。
そうか、先輩は俺が未来の俺と同一人物だと知らない。だから殺さずに俺にただ問いかけたのか。
「すみません、ちょっと今取り込み中です」
しかし俺はすぐメモと再び向き合い、考え始めた。
すると先輩は俺の元により近寄り、話し始める。
「どうしたん、話聞くよ」
なんだ? チーミングは嫌なんじゃないのか? 前の発言と今の行動、矛盾してるな。
そう思いながらも、俺はメモを見せて情報を共有する。
「なるほど、そのペネレイト? ってやつを攻略する方法ないの? 例えば消す的な」
そんな方法あるわけが……いや、ある。あるぞ。
俺はハマった壁から抜け出し、ガッツポーズした。
「これで、あいつを倒せるかもしれない」
すると小暮先輩は俺の方を後ろから掴む。
俺はすぐ後ろを向き、彼女の手を振りほどく。
彼女はそれを見て、下を向いて暗い顔をするが、すぐこちらを見て言う。
「私は既に部員なんだけど、決めたんだ。残り人数は既にあと7人。もうキル数も稼げないだろうから、本気で入ろうとしている人を、私は本気で応援したい」
彼女の目には嘘は無い。そう思った。
俺と小暮先輩はすぐに柊木とガスマスク男の元へ走って向かう。
着いた時、柊木はちょうど、下から伸びるペネレイトの山によって突き刺されていた。
男は上から降りて来て、俺達に言う。
『次は、お前たちだ』
次回、今日の10時もしくは11時に投稿します!




