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Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
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55/100

/11×5/ They are not a human

目覚めたのは空中。化け物と一緒に落下していた。


「ちょ、待って待って死ぬって」


化け物を叩くが、反応がない。


やばい。助からない。もう地面に近い。


俺は目をつぶり、死ぬ覚悟をした。



違和感を感じ、目を開けたらそこには落下速度が遅くなり、ゆっくりと下へ下がる光景があった。


上を見ると、化け物が俺の体を持ち、パラシュートのように体を広げていたのだ。


まさか化け物に助けられるとは。


さっきまではもう1人の俺? に俺の体を預けていたが、その時も化け物に助けてもらっていた。一体なんなんだか。どちらとも助けられるとはな。


しかし一体誰なんだ? もう1人の”俺”とは。話していること的には”未来の”俺みたいなことが考えられるが、未来の俺にしては小暮先輩も知らないし、ガスマスク男も変な姿してると言っていた。


本当に未来の俺?


俺はとにかく着地し、今のことに集中することにした。


布のようになった化け物は1つに集まり、再び元の姿へと変わった。


俺は化け物の肩を叩き、言う。


「ありがと」


感謝すると、化け物はそのまま真っ直ぐ歩いて行った。

あいつにも照れるって感情があるのか。


しかしそうではなさそうで、奴が向かった先は杏奈の元だった。彼女と時音はまだ戦っている。蟻地獄の時も戦っていたのだろうか。


蟻地獄の時も戦っていた。と思われる証拠に、彼女達の足元は地面の上に瓦礫がある。というような風景で、岩か何かを宙に浮かせて戦っていたことが分かる。


杏奈はMpが無くならないのか? 神奈さんとの戦い、今の戦いもそうだ。彼女は長い間戦ってもMp、体力を切らすことなく戦っている。


彼女のスキルは一体なんなんだ?


対して時音の戦い方的に、彼女のMp、体力は既に少ないと考えられる。スキルをなるべく使わずに戦っているからだ。


これが普通だろ。


杏奈の化け物さが目立つな。しかし時音も凄い。今までそんな化け物と戦ってきた。


いやというか、時音ってそもそも誰だよ。未来の俺が彼女を時音と呼んでいたから時音と呼んでいるが、彼女は今後関わるのだろうか。


すると本物の化け物が杏奈と合流し、2対1となった。


その時音の肩を持つ訳では無いが、可哀想だな。


彼女達はまぁ、ほっとくか。柊木の元でも行こう。


俺が足を横に出した時、見えた。横目で。見たのだ。


時音という人が、試験管からあのガスマスク男を現す瞬間を。


は? なんで、なんで彼女が奴を現した。そういうスキルか? でもなんで、試験管から。その試験管って、未来の俺と同じじゃないか?


試験管からは黒い液体が流れ、その流れたところから集まるようにしてガスマスク男は姿を現したのだ。表れ方はまるで、パラシュートの化け物が元に戻ったかのように。


嫌な予感がする。


もし時音という人とガスマスク男がグルなんだとしたら、杏奈は操られる可能性が高いんじゃないか?


俺が前恐れていたことが、今、現実へと変わるのか? そんなの絶対にだめだ。


「俺の足の速度をy、毎秒の増加量をxとする。そのとき、関係式はy=5x」


俺は毎秒×5倍の速さで走り、ガスマスク男の顔へ蹴りを入れようとするが、時音に俺の膝の関節を押され、時音へ膝蹴りするようになったが避けられ、そのまま勢いで壁にぶつかってしまった。


嘘だろ。あの速さを見切るか。


「君は、私が欲している物を奪った。その罪は重いぞ」


彼女は俺へ目を合わせずそう言った。


しかし何の話だ。俺は何も奪ってないぞ。やったとするなら俺ではなく、未来の俺。


でも未来の俺も何かを奪った様子もなかった。


「一体俺は何を奪ったって言うんだ」


するとガスマスク男は俺の髪を掴み、壁へ打ち付けながら言った。


「ペネレイトだよ。神奈のペネレイト。俺が注射器で刺したろが。あれの回収だよ。てめぇが奪いやがって」


神奈さんの、ペネレイト?



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