/53/ Why are you here
肌の色も戻り、いつもの神奈さんの姿へと戻った。変わったところを言うならば、破れた服ぐらいだろう。さらにはペネレイトが修復したから傷とかも何も無い。
しかしなんだ? なんで人形のように倒れている。
俺は彼女へ手を触れると、冷たかった。
そうか、こんな急激に血とペネレイトを取り出したんだ。急性出血で死んだんか。
俺は立ち上がり、とりあえず周りを見た。もう既に、天井と地面は近い。しかしまだ、万博の大屋根リングぐらいだ。
次に目に行ったのが、柊木だ。
にしても柊木はよく生きてたな。スーツめっちゃ重いのに。
彼らを見下ろしていた瞬間、天井にあったペネレイトは再び化け物の元へ集まり、奴は既に倒れているからか、ただ体をビクビクさせているだけだ。
天井のペネレイトが無くなると同時に、ペネレイトの上にあった砂が全て落ち、蟻地獄もすきるで作っていたからか止まり、どんどん穴が無くなって平らな地面へと化した。
こいつはすごい。まるで闘技場だ。
蟻地獄を生き残った人たちがいて、彼らは皆安堵している様子が見られる。
さて、そろそろ今の俺に代わってもらうかな。
俺は目を閉じ、今の俺と会話を試みるが、後ろから金属がぶつかり合う音がした。
まさかと思い、目を開けて振り返ると、うさぎの人が俺へナイフを刺そうとしていたのだ。
生憎、俺の白衣は柊木特製の服だからな。刃物は簡単には通さない。
「まさか、神奈さんとの戦いが終わってすぐに攻撃してくるとは、思ってもいなかったよ、小動物の人」
彼女の顔は焦りと怖さを感じていることが分かる、絶望の顔をしている。
「だってさ、ここはバトルロワイヤルだよ? 殺し合うんだよ。共闘なんて普通はダメなわけ。分かる?」
声が震えている。そんなに俺が怖いか? 大人びた姿の割に、中身は小動物だな。
まぁ、彼らにとってその姿は仮面にしか過ぎないからな。
中身を隠せる人なんていない。隠したところで、自分が傷つくだけだ。
楽にしてやろう。
俺は彼女の頭を掴み、ビームを放とうとした瞬間、なにかが足に当たった。
下を見ると、うさぎと猫が、俺に体当たりをしていた。
なんだ、俺が悪者みたいじゃないか。
発っとしたが、遅い。気をとられた瞬間に、やられた。
「兎:変化 龍」
俺はそのまま、左から思いっきり押された。
その押した正体をみると、そこには白い龍がいた。
まじかよ、こんなん聞いてねぇって。
俺はそのまま壁にぶつかりそうだったので龍へ0距離ビームを放ち、視界を遮ったところで龍の上へ乗り、甲らに手を挟み、飛ばされないようにした。
一旦休憩だ。骨が折れたからかHPの消耗が激しい。早くアイテムで回復しないと。勿体ないが、使うか。
俺は2周年の万能薬注射器を首に刺し、骨が折れた箇所、傷など全てを回復し、Mpも満タンになった。
どっちも全回復のアイテムは2周年と10周年だけだからな。大切にしていてよかった。
俺はそのまま龍にしがみつき、そのまま龍が動くまま従った。
体をうねらせたり、早いスピードで動いたり、様々な動きをするので、体を何度も龍の甲らに打ち付けた。
暴れんなよくそ、
すると龍の体は次第に縮んでいき、うさぎの姿へと戻ったと同時に、再び中心の浮いている神々しい場所に来た。
着地した場所にはちょうど小動物の人、倒れた化け物、倒れた神奈さんがいた。
俺が着地して戻ってきたことを、うさぎも小動物の人もおどろいている様子だ。
「なんでいんのよ」
俺は立ち上がり、体の骨をポキポキと鳴らす。
「いやまぁ、あるものを最大限に生かしたって感じですかね」
俺は神奈さんに刺さっていた槍を抜き、構えるが、両端をひねって分裂させ、それらどちらもナイフへと変えた。
「それ外れるんだ」
俺は二刀流のナイフを構える前に、黒い特製の白衣にナイフを刺し、白衣のした部分をナイフに巻き付かせる。
まるで水がものに沿って流れるように、俺のナイフは黒くなり、赤色の線が目立つナイフへと変わった。
代わりに白衣の下のヒラヒラ部分は無くなり、動きやすくなった。
準備が整ったところで、俺は小動物の人へ向けて、宣戦布告をした。
「お前、全力出せよ?」
みなさん、いつも読んで頂き、ありがとうございます! おかげさまで700PVを超えて800PVを達成しました! ありがとうございます! 何かしたいところですが、私は色々と事情がありまして現在入院しているので、退院後にまた何かしたいと思います! ぜひ、楽しみにしていてください! ありがとうございます!




