/47/ Hello
『誰だ君はぁ』
ん、問われたな。まぁ見た目めっちゃ変えたから無理もない。それに俺の体を一瞬で再生させたからな。別人と考えるのもまぁ。
俺は親指を立てて自身へ指さし、自己紹介をする。
「俺は、ラーだ」
瞬きすると、奴は消えた。消えたと共に、俺の周りに構造物が現れる。まるで俺を囲むようだ。どこだ、どこへいった。
上を見ると、そこには天井に張り付いたガス先輩がいた。勢いをつけて俺に突っ込むつもりだろう。無駄なことを。
すると先輩は手から黒い液体を伸ばし、俺の腕を縛る。
まさか、ペネレイトか。なぜ奴が?
俺は縛られた瞬間、白衣の一部を手に装着させ、機械の手袋へと形を変え、片方の液体を掴んで先輩を地面に叩きつける。
俺が瞬きした瞬間はスピードがバカ早いくせに、なんで俺がみてる時は行動に迷いが見られて遅くなるんだ。
まさか、そういうことか。
瞬きすると、叩きつけられた先輩は消え、俺の後ろにいることが分かった。
先輩は俺の肩に手を置き、酸化させる準備が出来ているみたいだ。
「やってみろ。俺は構わないが、お前は知らんぞ?」
先輩はためらい、俺の肩から離し、少し上に上げた。
俺はその隙を見て、片手の平を先輩の腹に当て、ビームを放つ。
先輩はその衝撃で後ろへ飛ばされる。
俺はそのまま手のひらにビームの塊を手に浮かべ、地面を削って先輩へ殴り込む。
既に先程のビームで体に穴が空いているので、俺はその穴の周りを重点的に殴り、ビームの熱で先輩の体をより溶かした。
俺は一通り殴り終わったと思い、殴るのを止めた。
穴だらけになった先輩の体はよれよれで、骨も見えている。
なんだと、こいつ。
すると先輩の体の穴の部分からペネレイトが飛び出し、傷口を塞ぎ、傷を治していく。先ほどまで原型を留めていなかった彼の体は原型を取り戻していく。
内容同じかよ。くそ。
もし先輩が彼女と全く同じスキルを持っていたら、俺は勝てるのか? いや、俺が負けるわけない。
周りを見ると、瓦礫の先には杏奈と神奈さんが戦っていた。まじか、神奈さんいるんか。でもなんだ? 様子がおかしい。
俺はガス先輩は放っておき、すぐに杏奈の元へ……いや、ここは、今の俺に託されたんだ。逃げ出すわけにはいかない。
俺は先輩へ、最後の言葉をかけた。
「お前、ペネレイト、使うらしいな。俺のところでは使わなかった。つまり、ここは既に俺のいた場所とはかけ離れてしまったってことだ。お前のことを、じっくり調査させてもらう。かかってこいよ」
俺はインベントリから試験管を出し、手に持つ。片手には何も無いが、良い機会だ。今の俺に見せてやろう。
今は見えているだろうか、さっきは意識したら今の俺の声は消えた。今でも消えてるが、まぁ大丈夫だろう。
ガス先輩の体は左腕を軸にして起き上がる。その瞬間、俺は瞬きをする。瞬きをした瞬間に右へ90°回転し、左拳に力を込め、右足で踏み込む。
奴は相手から見られなくなると、瞬間移動みたいなことを出来るようになる。だが、それは何度もやると、読みやすくなるものだ。
「消えろ」
俺は目を開く。
嘘だろ
俺の目の前には、筋肉先輩。その後ろにガス先輩がいた。
俺はそのまま勢いで筋肉先輩を殴り、ガス先輩も巻き込んで吹き飛ばす。
あいつ、気体化した筋肉先輩がここにいることを分かってて、そこに瞬間移動したのか。盲点だった。
まずい。勝てたか? 倒したか?
俺はすぐに飛んで行った所へ向かう。
筋肉先輩は死んでいる。なので先輩の体をどかすと、ガス先輩の姿はなかった。
まじかよ。まぁ、ペネレイトを使う限りは不死身だが。まさかこんな短時間で逃げられるとは。
すると右から、刃がぶつかり合う音がする。振り向くと、そこには杏奈と神奈さんが戦っている。
一体何時間戦ってるんだ? 神奈さんのMpはもう切れてもいいだろ。
俺は2人の戦いを観察していると、神奈さんの目は光っておらず、黒い刃を振っていることが分かった。
対し、杏奈はペネレイトで作った刀で戦っていた。杏奈には目の光がある。
観察に集中した瞬間、肩を叩かれた。
その刹那、俺は驚いてナイフを手に現し、回転して肩を叩いたやつに攻撃をするが、後ろを見た時、そこには誰もいなかった。
「やぁ、どうも」
再び後ろを振り向くと、そこには時音がいた。
なんと、500pvではなく、通り越して600pvを達成しました! 本当にありがとうございます! 皆さんのおかげです! 何度も言いますが、本当にありがとうございます!
記念として2話上げようとは思っていますが、他にも何かしたいです。実行するのが遅くなると思いますが、是非、楽しみにしていてください!




