/46/ Go away
俺はすぐに槍を持って後ろへ下がり、歪んだ男を見る。服は片方はだけ、筋肉を見せるが、その筋肉も、どこか腐っているかのように緑色の苔のようなものがついている。
なんだあいつの姿、まるでゲームの敵、ゾンビだ。
俺は足が震えながらも構え、戦える準備をした瞬間、目の前が砂ぼこりで覆われた。
俺は槍で防ぎ、何とか目を凝らしてその砂埃の正体を見る。
するとそこには、筋肉先輩が、立っていた。
「やっと見つけたぞ、こんな所に隠れやがって」
「いやいや、そっちが消えたんでしょ」
俺がそう言うと、彼は後ろを向き、止まった柊木と、化け物化した男を見る。
すると柊木へ指を指し、言う。
「お前とこいつは、俺が必ず殺す。奥のはなんだ? 俺はゾンビを設置した覚えは無いぞ?」
瞬きをした瞬間、ガスマスク男は筋肉先輩の顔を掴んでいた。
すると先輩は消えた。
は? あいつ、先輩を一瞬で?
いや違う。先輩は自分の能力をコントロールできていなかった。だからあいつの髪から発するガスに変化したんだ。
つまりは、死んだってことだ。
まずいまずい、あいつに勝てるわけない。Mpも回復し始めてるけど、自分の能力でも、数式を立てるだけで時間がかかる。どうする、どうする。
男は黒い玉を両手の上に浮かばせながら、俺の方へ向かってくる。
『お前ェえ、見たなぁ? 俺のくちをぉお』
あいつ、そんなこと言ってながら隠す気もないじゃねぇか。
考えろ。勝てる方法。一つの方法ではなく、多方面から考えるんだ。他の方法を。あいつの弱点を、探れ。
柊木を見るが、柊木も動く気配がない。目を合わせれば動く? いや、目を合わせたところで俺に攻撃してくるだけだ。
考えろ。
俺が瞬きした瞬間、男は俺の顔を掴み、俺の頭を徐々に徐々に溶かしていく。
苦しい。もう頭の原形を留めていない気がする。頭半分の感覚がない。もう、ここで終わりか。
〖ライフが0になったことを確認しました〗
〖アカウントを変更しますか?〗
前回、アカウントを変更したら目の前暗くなってバグるし、保健室の前にいるし、ログアウトすると夜中だったし、おばちゃんに料金聞いたらおかしい量だし、いい事なんて1つもない。でも、倒せなかった敵を倒したことになってた。だから、どうなるかは知らんが、やるしかない。やってやる。
俺は溶け残った口で叫ぶ。
「アカウント、変こぉう!」
〖アカウントを変更します。身を委ねてください〗
俺は目の前は暗くなり、暗闇の中待っていた。すると今回は前回とは違く、大きなスクリーンがある。
すると俺の足元に水色の魔方陣のようなものが現れ、俺の体は言う。
「ニュートン / 林檎 / プランク / 闇 / 貫く / 臨界値 / 量子 /脳 」
俺の体はその水色の魔法陣に包み込まれる。魔法陣に気づき、ガス男は俺の元を離れる。
魔法陣で包まれた俺の体は解き放たれ、そこから俺の体は動き始める。
俺の服は全て変わり、黒いメタリックなマスク、白衣を身につけている。
「んー、ここかぁ、ここはーあれだな。入部試験」
俺の体は勝手にしゃべりだし、まるで俺に主導権がないみたいだ。
すると俺はガス男へ目を向け、喋り始める。
「んお、お前、”こっち”の世界で見たことねぇな。まてよ、その髪、もしかしてあれか! あの、”雑魚”」
俺は瞬きをする。するとまた一瞬で俺の元にきて、彼の武器、ガスの入った管が巻きついたナイフを俺へ向けて刺そうとしてくるが、俺の体は横からナイフへ衝撃を与え、折る。これには俺も、男もびっくりだ。しかし俺の体は驚いている様子がない。
「ちょっとお前、黙っとけ」
すると”俺”の口は無くなり、俺は闇へと包まれた。
しゃあ! こっからは俺の時間だ。
「姿かたちが変わっても、雑魚は雑魚だ。さぁこい! 理系の先輩さんよ!」
みなさん、本当に、本当にありがとうございます。皆さんのおかげで、1000Pvを達成しました! ありがとうございます!
ちなみに、1000Pvを達成したのは55話の投稿の時に達成しました。ここに投稿した理由は、この話以前の読者が多いからです。
さらに、この嬉しさ、この感謝をいち早く皆さんに伝えたいからです。
本当にありがとうございます! これからも、よろしくお願いします




