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Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
A club

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44/100

/11×2²/ go along with

俺は(まばた)きをした。それだけだ。それだけで、柊木は俺へ打撃を何発も、何発も入れた。


「がは、」


俺は倒れ、柊木を下から見上げる。彼の赤い姿は変わり、元の小さい姿へと戻った。


今HPは何だ。確認すると、既に0に近い。2ぐらいだ。恐らく彼の拳一発で限界突破して死ぬだろう。


すると柊木は俺へ注射器を打ち込む。


な、嫌な終わり方だ。


注射器はHPを10減らす。それに対して俺のHPは2だ。

俺は目を閉じ、観戦へ代わるのを待った。



〖アカウントを変更しますか?〗


まて、やめろ。それは駄目だ。それだけは絶対に。

そうか、これはバトルロイヤルだし、他に沢山の人がいるから居るから反応したのか。やめろ!



すると俺は目を覚まし、柊木を見る。俺は焦りで深呼吸が止まらない。なぜだ。なぜ俺は生きてる。


「俺とお前はパートナー、そしてライバルだ。だろ? 嫌なことがあっても一緒に居なきゃいけないってのが、パートナーの役目だ」


「お、おう」


俺は柊木の差し伸べる手を取り、起き上がった。

なんだ、何が起きてる。俺は不思議そうな顔をしているのか、柊木は答えを教えてくれた。


「お前には最上級のおもてなしをしてあげたぞ? ジネンの草に祈りの神水、2周年記念の時の万能薬、死者蘇生剤、全部ぶち込んだんだからな。感謝しろよ」


それらを全て打ち込んだおかげか、HP、Mpは全て満タンだ。ありがたいが、俺に使ってよかったのだろうか。

こいつ、なんだよ。


「いや、お前、俺を倒さなきゃいい話だろ」


すると柊木は溜息をつき、言う。


「お前アイテム使わないじゃん。俺との戦いでアイテム使う余裕とかあったはずなのによ」


「いや、だって勿体ないじゃん。使うの」


まぁ確かに、使っていないから2周年〜10周年記念のアイテム全部あるけどな。


しかし俺はとにかく、杏奈の元へ戻りたかった。


「いくぞ、早く杏奈の元に」


柊木から行ってくれた。すると彼はロボットの中に入り、装着する。俺の凹ませたところなどは、全て治っていた。バグかなにかだろうか。

柊木はロボットのパーツの一部を外し、俺の足に移動させ、装着させた。


「うおお!」


俺の靴は白いメタリックな靴へと変わり、水色のラインがひいてある。めっちゃかっこいい。


「ほら、独裁者の足のポーズやってみろ」


俺は言われた通り足を捻って片側の足に当てる。その瞬間、足から炎が出て、俺は中へと飛ぶ。


「すげぇえ!」


しかし俺はバランスが取れず足の平を上にしてしまい、そのまま下へと落下した。

柊木が手を差し伸べてくれるが、俺はそのまま地面に擦りながら移動してしまった。


「とまんねぇえええ」


柊木はすぐに俺の体を持ち、抑えてくれたが、抑えてくれなかったらどうなっていたことやら。


柊木は俺の体を掴んだまま飛び、俺と杏奈が元々いた場所へ戻る。


「戻し方はどうすりゃいい?」


俺はすぐに柊木に聞く。柊木はもう一度同じことをやればいいと言うが、空中でやっても反応しない。

少し移動した先に、見えた。黒い玉が、辺り一帯を覆っている。


あの時、俺と柊木と杏奈で戦った時、ドームを作っていた。それと同じだ。


俺と柊木はすぐに降り、中へ突っ込む。


入った先には、山のように重なる死体。そしてその周りで戦う杏奈と神奈さんだ。


ガスマスクは、どこにいる。


俺は再び独裁者の足をやり、炎を消す。

消えたことへの安堵が止まらない。


俺と柊木は離れたところから2人の戦いを見るが、どちらも接戦だ。これを一体どのくらい続けていたのか。


すると後ろから足音が聞こえる。

後ろを振り向くと、そこにはガスマスク男が、フードを外して現れた。

ガスマスクで隠しきれない彼の髪はドロドロした緑のスライムのように、流れている。


「よおよお、戻ってきたかい。もう死んだと思ってたよ。弱い男」

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