/2²×10+3/ Are you sure ?
俺は構え、柊木たちが来るのを待つ。
こい、こいこい。早く応用できるようになるように試したい。
今何秒経った。というかこれ毎秒か? そこも定義しなきゃだめだな。
柊木は立ち止まり、俺に言う。
「まさか、こんな早く応用ができるようになるとは思わなかった。しかしまだお前は強くなったとは言えない。それはただやり方、解き方を知っただけだ。調子乗るんじゃねぇぞ」
柊木は全身を赤いオーラで纏う。代わりにロボットは崩れ落ちた。
なんだあの姿、ガチじゃねぇか。
現実とは違う柊木の姿。小さい容姿と紺色のスーツに入った水色の線は赤へと変わり、彼の髪、身長は伸びる。
顔は大人び、髪の毛が伸びたからか一瞬、女性の顔のように見えたが赤い髭が生え、ロン毛の男性へと変わった。
いいな。変身したら髪の毛伸びるって最高じゃん。
すると柊木はヘアゴムを現し、縛ってポニーテールを作る。
「これが、本当の強いだ。自分自身の第2形態を作った時、本当の強さが現れる」
声も低くなって、かっこいい。
俺は柊木の言う”強さ”を見た目の変化だと仮定した。
柊木は中に浮き、こちらへ飛んでくる。
「一応俺にも第2形態あるんだぞ!?」
俺は柊木に言う。柊木は構わず、俺へ打撃する。
彼の拳は俺の胸まで伸びるように届く。しかし早くなった俺の手には敵では無い。
「ほらほらどうした! 第2形態の拳でも俺の速さに着いて来れなかったか!?」
俺は柊木の拳を掴んでそう言った。片手にナイフがあるのにも関わらず、柊木の表情は変わらない。
柊木は先より早い速度で、俺の顔に打撃を入れた。
うっそ、まじかよ。反応できなかった。
すると柊木は勢いに乗り、そのまま赤い拳を打ち続ける。が、俺は無抵抗のままではいられない。
柊木の両腕を掴み、柊木へ蹴りを入れようとするが、自分より先に柊木が俺へ蹴りを入れた。
「くそが、」
飛ばされて距離ができる。その時、前まで感じていなかった殺気を、柊木から感じ取れた。
やっと認めたか。俺の事を。
動こうとすると、既にmpは残り100となっていた。
まずいな。
俺はすぐ柊木の方へ拳を振りながら走る。
すると俺の周りには、残像のように拳が現れる。まるで、アニメのようだ。
「いくぞ! 」
しかし柊木は抵抗する様子を見せず、ただ立ち止まっている。俺が柊木へ10mほど近づいた瞬間、柊木は手のひらをこちらに向ける。
「第2形態あるなら見せてみろよ」
柊木は後ろにあったロボットのパーツ一つ一つを飛ばし、俺へぶつけるが、俺の拳で弾かれる。柊木はロボットのパーツを飛ばしながら、俺の元へ拳を構えて走ってくる。
正面から来るなんて馬鹿なやつだ。いや、あいつはそんなやつじゃない。もっと、なにかやるはずだ。
あいつの事だ。前から来て実は後ろ作戦だろ
俺は拳を放つのをやめて後ろを向く。しかし何も無い。まさか!
俺は振り向く前に背中を連続して強打され、また先程と同じ位置に飛んで戻った。
応用は出来たのに、なんであいつにかなわないんだよ。これ以上は何も無い。Mpも底を尽きた。
俺は、座った。
「諦めるなよ。諦めるから行動できないんだろ!」
なんだ、柊木が怒鳴ってきた。
俺は立ち上がるが、柊木は話し始める。
「お前とは、知り合ってまだ間もない。でもだ。いつもそんななのか? まだ答えが分からないのに、そうやって諦めるのか? 体力が無くなったから? 自分には無理だから? やってみなきゃ分からないことを、やる前に決めつけんなよ! なぁ!」
なんて言えばいいのか、分からない。「確かに」? 「ごめん」? 俺はとにかく、どこからかやる気がみなぎってくる。
しかし、なんだ? これで4度目だな。何回言うんだか。
俺は、この戦いの最後の笑みを浮かべた。
「さぁやろうぜ! 柊木!」




