/3×7×2/ I realized
時には歩くより、まず走れだ。
あやふやな事でも挑戦して、試し、そして失敗してもまた続ける。その心がけが、大切だ。
俺は柊木の方へ歩きながらも、数式を考え続ける。首、胴、腕、拳、足、全てに神経をめぐらせ、深呼吸する。
「俺の拳を、縦をy、横をxとする……」
で? なんだ? 俺の拳の座標の定義をしたところで何になる。ビームを放つつもりなどない。どうする。定義した数式を能力として発揮するんだろ? どうすりゃいいんだか。
「まじでなんだよ、くそ」
するとロボットと柊木の足は止まり、俺に怒っているかのように言う。
「お前さ、それ、俺らに言ってんのか?」
俺は首を横に振り、手でバツを作る。
「いやいやいや、お前らじゃなくて、スキルに言ってた」
すると柊木は溜息をつき、だるそうに指さして俺に言う。
「お前さ、主語を大切にしろよ、主語を」
確かにな、主語を大切にしなきゃ、伝わらないし勘違いされる。それに主語も変わればその後の意味も変わるからな。
俺は歩くのを止め、目を輝かせる。
まてよ。分かった。
俺はこの達成感に浸り、喜びが隠せずニコニコとしてしまう。すると柊木ロボットは俺の目の前に飛んでくる。
俺は拳を振るい、ロボットの胴体を殴ろうとする。しかし、ロボットの体は内側から開き、俺を包み込もうとする。
「はぁあ!?」
俺は体をひねり、間一髪で包み込むのを避け、距離を置いた。
そのロボットの内側は赤く光っており、外側から赤いオーラが見えない理由が分かる。恐らく、銃弾もそうなのだろう。内側にだけスキルを使い、外側は見えないようにする。そうすることでオーラをみせずに動かすことを可能にしたのだろう。
完全に理解した。数式が能力としてなるのなら、どうなるか。
「俺の拳の時間をx、上昇量をyとする。その時、拳の速度はy=x」
俺はワクワクし、どうなるか期待しているが、何も起こらない。
うそぉ期待したのに。
すると柊木と柊木ロボットは俺に向かって飛び、格闘での攻撃を始める。
ロボットは攻撃を短い時間に打ち、柊木自身は後ろに溜めて打とうとしている。考えられた攻撃だ。優先すべきはロボットだ。
俺はロボットに手を伸ばし、受け流そうとする。
すると驚いたことに、俺の腕はものすごい速度で動き、金属のロボットの拳を凹ませた。
な、え!?
柊木は攻撃を辞め、驚いた様子だ。
「おま、何をした!?」
いやいやいや、俺でも分からない。いや、わからなく無い。さっき言ったじゃないか、
「俺の拳の時間をx、上昇量をyとする。その時、拳の速度はy=x」と。
てことは、これが能力となったから速度が上昇したのか。じゃあ、Mpの消費量は?
俺はMpの消費量を確認するが、毎秒1程度。俺のMpは300あるから、消費しない同然だ。
これは、勝ったぞ。
俺は拳、ナイフを握り、構える。
「さぁ3度目だ。こい! 柊木」
すみません、今回、投稿を遅れてしまいました。今後このようなことがないように努めます。申し訳ございませんでした。、




