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Overwrite -オーバーライト-  作者: もちぷよ
A club

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39/100

/13(1+2)/ What are you doing

2人は何をしているんだ。

杏奈はガスマスクに対して警戒感を持ち、いつでも攻撃できるように見える。対しガスマスク男は、杏奈への危機管理は感じられない。


俺と神奈さんは少し近ずき、話をこっそり聞く。


「だから、あなたの誘いは受けません」


杏奈はきっぱりと言う。それに対し男は


「まぁ、いっか。残念だよ。君もあの数学男と一緒の運命を辿るだろうから」


数学男。俺か?

すると杏奈は数学男に反応し、その男に問う。


「それは誰」


男は答える。


「えーっとねー。あいつ、体が耐えきれなくてガスでチリになったんだよね。キル数にも入らなかったよ。そいつはね、確か水色の模様の入ったコートきたやつ。そんで目も水色だったな」


俺じゃねぇか。あいつ、俺の事殺したと思ってるのか。確かに、煙で見えなくなったところで神奈さんに助けてもらったから無理もない。


杏奈の表情は、遠目でも、暗く見える。

すると杏奈の横に、あの時の、口だけの黒い人が現れた。


「あ、あいつ」


杏奈、化け物を使うんかよ。しかしあいつも終わったな。化け物と杏奈がコンビでやるんだから、瞬殺されるだろ。


気づいた時には杏奈と化け物はガスマスクの男の目の前で、拳を構え、顔を殴り、ガスマスクを粉砕した。


彼は飛んでいき、俺らの横をすぎ、地面に顔を削られて俺らの後ろに止まった。


「げほ、ゲホ、んん」


彼は壊れたガスマスクが落ちないよう抑えながら、こちらを見る。彼の目は緑。髪は紺色だが、頭の上から緑色のスライムのようなものが流れている。しかしそのスライムは、煙を発しており、彼は苦しそうだ。


するとガスマスク男は俺を見て、言う。


「お前、生きてたのか」


すると彼は新しいガスマスクを片手から現し、それを身につける。彼は溜息をつき、楽そうだ。

しかし安心するのも束の間、杏奈が出した化け物が、彼のマスクを再び破壊する。

彼も負けじと、煙を放ち、化け物を混乱させる。

すると化け物は苦しみ、口がずっと空いた状態となった。


まさか、あいつには目がないから分からないが、奴は煙を吸ったのか? 俺はそいつを見てしまった。そして奴も俺の方を向いた。すると化け物は叫ぶ。


「ぅううあああああああああああああ」


すると後ろから杏奈が来て、俺と目が合う。


「え!? 和也生きてんじゃん」


俺は何も返答せず、神奈さんと立ち上がり、化け物とガスマスク男がいる方を見る。


「ガスマスク男は、あのガスマスクが弱点だと思う。やるぞ、2人とも」


俺は2人に言うが、お互い戸惑う。


『え、誰?』


ハモって聞かれる。どちらから答えれば良いのか分からない。

俺は杏奈に神奈さんを説明しようとする。しかし、その時には既に俺の横に黒い手が伸びていた。


「弔いの歌:埋葬」


俺は間一髪でその手を避ける。その手はあの化け物の手で、既に俺の目と鼻の先にいた。

俺はそのまま沈むが、化け物に頭を掴まれ、引っこ抜かれる。

抜かれると同時に地面に叩きつけられ、背中を強打してしまった。


「な……なんだと」


神奈さんも驚いているように見える。今までこんな事など無かったということ。つまり、こいつは異例の存在って事だ。


杏奈は手から黒い液体のビームを出すが、ただ貫通するだけで、きいていない。杏奈が攻撃するってことはもう、操作不可能って事かよ。


すると化け物は、手を鋭く変形させ、俺に突き刺そうとする。

しかし、化け物の動きは止まった。

俺は奴の後ろを見る。そこには杏奈がおり、杏奈は化け物を吸収していた。


「戻れよ!」


俺はその隙を見て化け物の腹に手をくっつけ、なんの規則もないビームを放ち、やつに穴を開けた。

そんなところで起き上がり、戸惑うような口をした化け物と距離を置く。


すると杏奈は化け物を完全に吸収する。とりあえず、一安心だ。と、一息つき、神奈さんの方を見た瞬間、衝撃と、焦りが俺の胸を高鳴らせた。


「神奈さん! 後ろ!」


後ろには、注射器を彼女の首に刺している、ガスマスク男がいた。

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